熊谷乳儿园-第一生命.PDF

保育計画成果報告書 法人名 ＮＰＯ法人 むくの木 施設名 熊谷乳児園 報告者（役職） 熊谷 和彦 （主任 ） 神奈川県川崎市川崎区田町２-10-6 住所・連絡先 ☎ 044-266-1900 E-mail kumanyu@kfx.biglobe.ne.jp ○タイトル（保育計画） 意欲的・創造的に遊び、自然を感じて暮らす子ども達 ○主な助成備品 生垣植樹（トキワマンサク・キンモクセイ） ムクノキ植樹 築山 乳児用箱いす ウッドデッキ １．保育計画策定の目的 川崎の自然の少ない環境の中でも子ども達に日常的に四季の移り変わりや泥・土の感触 を感じて暮らしてほしいと願っています。 また、五感をいっぱい使って創造的に意欲的に遊ぶことのできる保育空間を作っていき たいと考え、保育計画を策定しました。 ２．具体的な実施内容 ①生垣植樹、ムクノキ植樹 園庭の二方向を生垣で囲い、緑の空間で子ども達が活動をします。生垣にはトキワ マンサクとキンモクセイという、時期を変えて花をつける樹木を選び、季節ごとに花 を楽しめるように考えました。 私たちの法人名でもあるムクノキはまだ３ｍの樹木ですが、いずれ大きな枝を広げ て子ども達に優しい木陰を作ってくれることを願って植樹いたしました。 園庭の全景 生垣の花を使って泥のケーキ作り 満開のトキワマンサクに囲まれて ②築山 熊谷乳児園には遊具は殆どありません。あそびの決まった遊具ではなく、築山を作 り、泥の滑り台をしたり、丸太をかけて一本橋わたりをしたり、保育士のイメージ次 第でいくらでも遊びは広がっていきます。その中で子ども達は保育士や仲間とイメー ジを共有し、想像を広げて遊びを広げていきます。 また、土の園庭と土の築山の傾斜をはだしで走ることは子どもの土踏まずを作り、 体幹を強くします。 力強く築山を登る 丸太を伝って頂上へ 頂上からの景色は皆大好きです ③ウッドデッキ いきなり園庭遊びに出ることはハイハイの０歳児には刺激が強すぎます。しかし、 ウッドデッキがあることで０歳児にとって外空間がぐっと近い空間となる事が出来ま す。そして、緩やかな段差を降りて、自ら園庭へと出ていくことができるようになる、 室内と園庭をつなぐ優しい空間をつくることができます。 そのような空間を作る目的として、０歳児でも大人が外へ連れて行くのではなくて 自らの意欲で園庭へと出ていくことを大切にしているからです。 また、０歳児だけではなくその他の年齢の子ども達にとっても、雨の日や寒い冬で も気軽に出て、季節や天候を感じることのできる空間となります。 行きつ戻りつしながら自分の意志で園庭へ 雨が降り出すとすぐにデッキへ出ていきます ④箱いす 食事に大切な咀嚼は両足をしっかりと床について、姿勢を正しく座る事が大切です。 購入させていただいた椅子は向きによって４種類の座り方ができます。子どもの成長 に合わせて向きを変え、しっかりと噛んでおいしく食べることのできる姿勢を作れる 椅子です。優しい木のぬくもりを感じられるシンプルな椅子ですが、食事以外にもつ なげることで舞台になったり積み木として使ったり、使い手によって使い方はどんど ん広がっていきます。 うたの舞台として 2 歳児は正座をして箱膳として使います 体にあった使い方をします タテヨコにつなげて遊びの舞台にもなります ３．その成果と評価 園庭を彩る樹木の緑や花の色、そして大きな築山が、住宅街の中とは思えない空間を 作り出してくれました。 園児は、春から秋までははだしで園庭に出ていき泥団子作りや築山からの泥の滑り台 で遊びこんできました。泥のケーキには生垣の落ちた花びらが色を添えて、一層素敵で す。 ハイハ