日本获奖作文.docVIP

  1. 1、原创力文档(book118)网站文档一经付费(服务费),不意味着购买了该文档的版权,仅供个人/单位学习、研究之用,不得用于商业用途,未经授权,严禁复制、发行、汇编、翻译或者网络传播等,侵权必究。。
  2. 2、本站所有内容均由合作方或网友上传,本站不对文档的完整性、权威性及其观点立场正确性做任何保证或承诺!文档内容仅供研究参考,付费前请自行鉴别。如您付费,意味着您自己接受本站规则且自行承担风险,本站不退款、不进行额外附加服务;查看《如何避免下载的几个坑》。如果您已付费下载过本站文档,您可以点击 这里二次下载
  3. 3、如文档侵犯商业秘密、侵犯著作权、侵犯人身权等,请点击“版权申诉”(推荐),也可以打举报电话:400-050-0827(电话支持时间:9:00-18:30)。
  4. 4、该文档为VIP文档,如果想要下载,成为VIP会员后,下载免费。
  5. 5、成为VIP后,下载本文档将扣除1次下载权益。下载后,不支持退款、换文档。如有疑问请联系我们
  6. 6、成为VIP后,您将拥有八大权益,权益包括:VIP文档下载权益、阅读免打扰、文档格式转换、高级专利检索、专属身份标志、高级客服、多端互通、版权登记。
  7. 7、VIP文档为合作方或网友上传,每下载1次, 网站将根据用户上传文档的质量评分、类型等,对文档贡献者给予高额补贴、流量扶持。如果你也想贡献VIP文档。上传文档
查看更多
日本获奖作文

第六回岩手日報随筆賞(2011.7.8朝刊掲載) 父の行程表 太田 崇  レールの継ぎ目を通過するたびに、心地よい振動が体を揺らす。カタタン、カタタンと歌うようなリズムと、風のように過ぎ去って行く緑の中の家々。列車は緩やかなカーブを描きながら、少しずつ高度を上げていく。  マッターホルンの頂が顔をのぞかせた。青よりも蒼(あお)い空を、するどい稜線(りょうせん)がななめに切り裂いている。ようやっと、たどりついた。父が見たかった場所が、もう目前に迫っている。私は、胸の内ポケットに入れてある封筒に、そっと手を当てた。  その机は、もう長いこと物置の隅に置かれていた。天板の下には横長の大きな引き出しが一つ。右側には長方形の引き出しが縦に三つ並んでいる。黄土色をしたその机にはおよそ金具らしいものは一つも見当たらず、木を逆三角形に削って組み合わせる蟻(あり)組みという工法で作られていた。家族からは「お父さんの机」と呼ばれていたが、その言葉の意味するところを正しく知ったのは、物心付いてからのことである。  父が他界したのは、私が三歳のときだった。幼かった私がその面影を覚えているはずもなく、当時のあやふやな記憶と後から耳に入ってくる話で、私にとっての父は常に漠然とした存在となっていた。母からその人となりを聞いても、かつて同僚だったという人から学校での仕事振りを聞いても、それらはどこか他人事のようで自分とは結びつかないでいた。私にも父はいたのだろう。だが存在し生きていたのだという、確固とした思いを持つことができないでいた。  そんな私が父の机に興味を持ち始めたのは、中学生になった頃だった。暇を見つけては物置に足を運び、引き出しを開ける。ノートを見つけては一ページ一ページ目を通し、父の考えの足跡をたどった。ページの外に書いてある読むことのできない走り書きにさえも、それが持つ意味について考えを巡らした。ボールペンは実際に手に取り、雑誌にも目を通した。小さな引き出しの中では、十年間という時間が、止まったままになっていた。私は父が過ごした時間を、ひたすら旅し続けていた。  いつものように物置に入り、さて今日は何を読もうかと机をあさっていると、一冊のスキー雑誌を見つけた。母の話によると、父はよく私をおぶったまま、頂上から平気ですべり降りてくるほどの腕前だったらしい。表紙にアルファベットが踊るその雑誌には、どこか外国にあるゲレンデの写真が載っていた。旅とスキーを愛して止(や)まなかった父のこと。いつか異国のゲレンデをすべることを楽しみにしていたのだろう。目を通しているうちに、雑誌の中ほどに何かが挟まっていることに気がついた。ふちが茶色く変色したB5判の紙が三枚。広げてみると、出発の空港、到着後の動き、訪れる町。スイスへの行程表だった。  日付を見るとその行程表は、父が他界する半年ほど前に書かれていたことが分かった。告知されたのは母だけだったが、父は自らがガンに侵されていることを感づいていたという。してみるとここに書かれているのは、果たしえないことを承知の上で綴(つづ)った、父の夢なのだろう。父親という目標を持たない私にとって、その行程をたどるということは、それから一つの意味を持つようになっていった。  スイスへ旅立つ前夜、母が餞別(せんべつ)と写真を手渡してくれた。その写真はまだ幼かった私と父が並んで写っている、数少ない写真のうちの一枚だった。一緒に風景を見せてあげてほしい、というのが母の願いだった。  ステップを踏んで、氷河特急からホームに降り立つ。緑色の風が吹き抜けていく。父の残した行程をたどって六日目。最終日。マッターホルンに一番近いゴルナーグラート駅へ降り立った。ここで、私と父の旅が終わる。私はちょうど、父が他界したときと同じ年齢になっていた。子どもはまず父を目標に成長するという。父が果たしえなかったことを自分が成し遂げたことで、私はようやく大人になることができたような気がした。  日本人の旅行者にお願いして、写真を撮ってもらった。背景には澄み渡った空とマッターホルン。そして、右手には母から預かったあの写真を持って。この風景を、父に見せてやりたかった。わずかに感じた感傷は、八月の高い空へと吸い込まれていった。  そのときの写真はいま、私の机の上に飾られている。 読み手と目的を意識 スキーを愛し、早世した父親が果たせなかった旅。物置で見つけた行程表をたどる旅を通し、父の存在を確かめる過程をつづった。淡々とした筆致から両親への深い思いが伝わる。「母親に受賞を知らせたら、とても喜んでくれた。ひとり親だったことで負い目を感じていたと思う」。喜びを静かにかみしめる。  文章を書き始めたのは勤務する小学校の校内研究がきっかけ。研究主任として国語の「書く

文档评论(0)

sy78219 + 关注
实名认证
文档贡献者

该用户很懒,什么也没介绍

1亿VIP精品文档

相关文档