眼窝内肿疡-长崎大学脑神经外科.PDF

眼窩内腫瘍 長崎大学医歯薬総合研究科 展開医療科学講座 脳神経外科学 松尾孝之 眼窩内腫瘍 眼窩原発腫瘍の種類（太字は当科で治療した腫瘍です） 良性腫瘍 神経鞘腫、髄膜腫、神経線維腫、海綿状血管腫、涙腺腫瘍、視神 経膠腫、類皮腫、孤立性線維性腫瘍、肉芽腫、偽腫瘍、類表皮腫、 甲状腺眼症 悪性腫瘍 悪性リンパ腫、肉腫、転移性腫瘍 血管病変 リンパ管腫、静脈瘤 眼窩内腫瘍 眼窩内腫瘍の症状 自覚症状： 視力障害、視野障害、複視、眼痛、頭痛、羞明、流涙 他覚症状： 眼球突出、眼位異常、眼瞼下垂、眼瞼腫脹、 眼窩内腫瘍 診断 視機能検査 ○視力、視野、眼球運動、眼球突出度測定 画像診断 MRIやCTが必須 ○MRIは腫瘍の質を知るのに極めて有用（造影必要） ○CTは腫瘍の石灰化、眼窩壁の骨変化、骨浸潤を評価 視覚誘発電位 採血 ○甲状腺眼症の診断には、甲状腺ホルモンや甲状腺ホルモンレセプ ターに対する抗体価の測定 眼窩内腫瘍 脳外科的な手術アプローチ 経頭蓋到達法 側方到達法 眼窩内腫瘍 開頭術 眼窩内腫瘍 MRI 眼窩内腫瘍 Optic Glioma 眼窩内腫瘍 OpticGlioma 1）小児に多い腫瘍 2）視神経，視交叉，視床下部，視索、内包，視放線と視 路に腫瘍が浸潤発育する。 3）手術対象になるのは一側視神経に限局したもの その他のものは化学療法が治療の主体となる。 放射線治療の有用性は少ない。 4）児の成長とともに腫瘍は増大し、成人すると増大は落ち着 き自然消退もある。 眼窩内腫瘍 MRI T1WI T1Gd T2WI 眼窩内腫瘍 海綿状血管腫 眼窩内腫瘍 海綿状血管腫 1）眼窩内腫瘍の約4％を占め、脳神経外科医が遭遇する眼 窩腫瘍のうち、最も頻度がたかいもの。 2）症状は占拠性病変として生じるもの 視力・視野障害、複視、眼球突出など 3）腫瘍自体は緩徐に増大するが、時に急激な増大もあり 4）眼窩脂肪に覆われ、皮膜を有する本血管腫は周囲組織と の剥離が比較的容易で、一塊として摘出することが出来る。