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第五課　日本の歴史 第五課　本文一　平安時代 平安時代、７９４年、それまで奈良にあった都が京都に移された。そして、この新しい都は平和な時代が続くことを願って、平安京と名付けられた。唐の長安の都を模してつくられたこの都は、東西４５７０メートル、南北５３１２メートルの長方形で、碁盤の目のように区画され、大どうりには柳や桜などの街路樹が植えられて、美しい町並みが作られた。この平安京が政治の中心であった約４００年間を平安時代と呼ぶ。 この時代の政治は天皇と貴族によって行われていた。貴族は平安京の中心部に広い屋敷をもち、そこで生活していた。また、地方にも広大な土地を所有し、それを経済基盤として贅沢な生活を営み、華麗な文化を生み出した。しかし、平安時代の半ばになると、地方には武士と呼ばれる武装集団が生まれ、次第に成長し、貴族と肩を並べるぐらいの力を持つものさえ現れた。そして、十二世紀に半ばになると、貴族に変わって、武士が政治的な力を握るようになり、貴族は徐々に力を失っていた。 国風文化　 日本は奈良時代以前から大陸に使者を派遣し、高度な技術や文化を取り入れていったが、九世紀に入ると、大陸では唐に国力が衰え始めたため、数々の危険を冒してまで、大陸に使者を送る必要がなくなり、政府は使者の派遣を停止した。その結果、十世紀ごろから、それまで受け入れてきた中国の文化が消化され、日本の風土や伝統に合うように改める動きが起き、日本風の文化が生まれた。この文化を国風文化という。この国風化の動きをよく表しているのが仮名の発達である。日本語をそのまま表記できる表音文字が漢字から形作られ、現在の平仮名、片仮名の原型となった。そして、仮名の誕生によって、日本人の感覚をより自由に表現できるようになり、日常的に平仮名を使用していた貴族の女性の間で多くのすぐれた文学作品が生まれた。また、建築様式をはじめ、絵画や服装など、さまざまな分野に国風化の傾向が現れた。 貴族の暮らし　 文化の国風化は貴族の生活にも及び、貴族の生活様式や服装も大陸風であった奈良時代とは大きく変化した。普段、貴族の男性は現在の役人のような仕事をしていたが、仕事の内容の多くは年中行事や儀式を行うといった形式的なものだった。一方女性は生活の大部分を家の中で過ごし、外出は年に何回かの花見や紅葉狩りで、自分の顔を他人に見せることはめったになかったという。また、当時の貴族の結婚形態は一夫多妻制で、男性が女性の家に通う、通い婚が一般的だった。貴族たちは舟を浮かべることができるような池のある大邸宅で、遊宴を催す、踊りや楽器の演奏を楽しむといった、庶民とはかけ離れた優雅な生活を送った。 　　しかし、その生活は迷信や言い伝え、占い暦に左右されることが多かった。例えば、髪を切って良い日や爪を切って良い時間など、日常生活の細かいことが暦に書かれており、人々はそれに従って暮らしていた。さらに、当時の人々は病気や災いなどはすべて悪い霊のせいだとか考えていたため、神社や寺院にたびたび出かけ、そのようなことが起こらないように神や仏に祈った。 第五課　活動　日本史の講義 一、聞いてみよう １、講義を聞いて、ノートを取ってください。ご国語で書いてもいいです。 講義一 えー、今日から二回の講義は、室町時代の文化の話です。では、まず、室町時代というと、まー、大体十四世紀ごろから十六世紀ごろの時代で、えー正確には、足利高口が、あっ足利高口、この人については後でまた詳しく話しますけど。１３３８年、京都の室町に幕府を開いた時から、１５７３年に室町幕府が滅びるまでも、室町時代といます。室町時代も金倉時代と同じように政治的な権力が、あー、武士が握っていたんですけども。武士の生活は金倉時代と違っていたようです。えーどう違っていますとまあ簡単に言うと、室町時代の武士は貴族と同じような生活をするようになったっていうことですね。この暦では室町時代の文化を注視に話したいんですけど。えー室町時代には現在、日本の伝統文化って言われていたものがたくさん生まれたんです。日本の伝統文化と人口に、でも、いろいろなものがあるんですが。今日は室町時代に生まれた代表的なもの、茶道と華道について簡単に話します。えーまず、茶道というとお茶ですが。お茶は元々平安時代に中国から伝わったものなんです。そのころ、お茶が日本に入ってきたころですね。現在のようには日常的になまれていなかったようです。じゃ、どんな風になまれていなかったですけど、コーヒーや紅茶と同じようにお茶のも頭がすっきりするという作用があって、体にもよかったので、中国から伝わったころはおてらなんかで薬として名前ていたようです。室町時代に入って、人々が一つの部屋に集まってお茶を飲むようになりました。初めはみんなでいろいろなお