科学的で主体的な深い学びを生み出す理科学习指导.pdfVIP

＜要旨＞ 学校教育部門作品 科学的で主体的な深い学びを生み出す理科学習指導 ～「文化継承」「活用」の段階を位置づけた単元構成の工夫を通して～ 筑紫野市立原田小学校 指導教諭 石井 健作 こんな手立てによって… こんな成果があった！ ○ 評価の観点を３点に整理すること ○ 「科学の枠組み」を生かした深い学びが ○ 高等学校まで見据えた学習内容を「科学 見られた。 （科学的な深い学び） の枠組み」として整理すること ○ 「主体的に学習を行う態度」が見られた。 ○ 「文化継承」「活用」の２段階の単元構 （主体的な深い学び） 成を仕組むこと ○ 「知識及び理解」の定着が見られた。 （科学的な深い学び） １ 考えた 「科学的に活動する理科学習の本質から」「自分の実践の振り返りと今日的理科学習の課題か ら」「学校教育に求められている指導・改善の方向性から」の３点から本主題 「科学的で主体的 な深い学びを生み出す理科学習指導」を設定した。そして，研究の目標を，『科学的で主体的な 深い学びを生み出すための一方途として，「科学の枠組み」を基にした「文化継承」の段階と「活 用」の段階という２段階の単元構成の有効性を明らかにすること』とし，上記の３つの手立てを 仕組み，授業実践を通して検証することとした。 ２ やってみた 先行実践では，「天気と情報」の学習で，「文化継承」「活用」の試行を行い，本研究の実践の 見通しをもつようにし，どのような手立てがよいかを整理した。 実践１では，「電磁石の性質」の学習で，「文化継承」の段階で身に付けた電磁石についての 「科 学の枠組み」を，興味・関心をもってつかむことができるようにした。「活用」の段階で，デジ タル教科書を使った再現的な探究活動や，自分の課題を追究する発展的な探究活動を行わせた。 実践２では，「ものの燃え方」の学習で，「文化継承」の段階で身に付けたものの燃え方につい ての「科学の枠組み」を，実験するともに粒子モデルを用いてつかむことができるようにした。 「活用」の段階で，対話活動を重視した再現的な探究活動や発展的な探究活動を行わせた。 ３ 成果があった！ ２つの実践を通して，『「科学の枠組み」を生かした深い学びができたこと』『「主体的に学習を 行う態度」が見られたこと』『「知識及び技能」の定着が見られたこと』の３点の成果が得られ， 科学的で主体的な深い学びを生み出す理科学習指導の在り方が明らかになった。 1 【28 ふくおか教育論文】 ＜目次＞ 学校教育部門作品 科学的で主体的な深い学びを生み出す理科学習指導 ～「文化継承」「活用」の段階を位置づけた単元構成の工夫を通して～ １ 主題設定の理由 ―――――――――――――――――――――――――――――― ３ （１）科学的に探究する理科学習の本質から ･‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ３ （２）自分の実践の振り返りと今日的理科学習の課題から ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ３ （３）学校教育に求められている指導・改善の方向性から ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ３ ２ 主題の意味 ―――――――――――――――――――――――――――――― ５ （１）「科学的で主体的な深い学び」とは ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ５ （２）「科学的で主体的な深い学びを生み出す理科学習指導」とは ‥‥‥‥‥‥‥ ５ （３）「『文化継承』『活用』の段階を位置づけた単元構成の工夫を通して」とは ‥‥‥ ５ ３ 研究の目標 ―――――――