(二)学部理念目的教育目标.pdf

（二）学部の理念・目的・教育目標 （１）工学部 (1) - 1 理念・目的 昭和 38年大学設立時の工学部の構成は電子工学科、電子材料工学科の 2学科であり、そ の後昭和 40 年に電子機械工学科と管理工学科を、昭和 41 年に電気工学科と通信工学科を 増設して 6 学科構成の学部となった。このような学科構成は学園の前身が高等無線電信学 校であった歴史にも拠っているが、当初からエレクトロニクスの発展と今日の情報化社会 の到来を予見し、時代の変化を先取りした理念のもとに構想された学部と言うことができ る。本学部はその後も、技術や社会の進展に呼応した改組を重ね（「学校法人福岡工業大学 の沿革」参照）、現在では、電子情報工学科、機能材料工学科(平成 17年度より「生命環境 科学科」へ改組)、知能機械工学科、電気工学科の 4学科構成となっている。 このような学部発展の経過に見るように、本学部の理念・目的は一貫して、産業と社会 の進歩に的確に対応した内容と体制で教育研究を行い、社会の求める人材を適切な教育の もとに育成して送り出すことにある。 (1) - 2 教育目標 本学部は昭和 38年の開設以来 25,625名（平成 15年 3月現在）の卒業生を社会に送り出 しており、技術開発、技術現場、教育界その他多くの分野で活躍する人材を輩出している。 このような伝統を引き継ぎ発展させて日進月歩で進む産業社会に貢献する人材を送り出す ことが本学部の教育的使命であり、これを果すため工学部では学科に共通する次のような 教育目標を掲げている。 （イ） 基礎をしっかりと身につけることなしに科学技術の進歩に対応することはできな い。基礎能力を備え、その上に立って応用能力を発揮できる技術者を育成する。 （ロ） 技術者はさまざまな分野、局面において創意工夫を発揮し問題を解決することが 求められる。創意性、独創性をもって問題解決にあたる精神と能力を培う。 （ハ） 工業技術の根幹である「ものづくり」の精神を培う。 （ニ） 工学知識のみでなく、人間性、社会性と倫理性にもとづいた広い視野を持つとと もに、グローバル化時代に対応できる技術者を育成する。 （ホ） 地方の時代と言われる中にあって、在学生の約８７％が九州地区出身者である本 学の地域に対する使命は大きい。地域との協力のもとにその産業の発展に貢献し、 地域に信頼される技術者を育成する。 (1) - 3 各学科の目的と教育目標 上述の基本的教育目標に立脚して、各学科ではさらに具体的な個別の教育目標を掲げ実 施している。本学で毎年実施している「入学生アンケート」によれば、それらは概ね好意 14 と理解をもって迎えられていると評価できる。なお、各学科の教育目標は、1年生の導入教 育時により砕いた形で学生に周知させるとともに、学科の目的・性格等については大学案 内、大学広報誌等の刊行物およびインターネットを通じて社会と受験生に広報を行ってい る。 ①電子情報工学科 現代社会において技術者は、科学技術への貢献はもとより、社会人として自立し、広 い視野に立ち柔軟な発想を行えることが求められている。電子情報工学科は、電子技術 と情報技術が融合した技術分野において、このような要請に応えることができる実践型 の人材を育成し、社会へ送り出すことを学科の目的としている。学科の目的を達成する ために、電子情報工学科では下記の教育目標を設定した。 （イ）基礎力を養うと共に、さまざまな課題に対して自らの力で柔軟に対応できる素養 を身につけさせる。 （ロ）広い視野に立ち柔軟な発想を行なう力を身につけさせる。 （ハ）自ら考える力を体験を通して身につけさせる。 （ニ）学力に応じた丁寧な指導を行い、学習内容の確実な理解を図る。 （ホ）より専門的な科目に関しては、学生自身が将来の目標に従って選択的に習得する ことを可能にし、より積極的な学習意欲を引き出す。 （ヘ）専門知識と同時に、電子情報技術者として必要とされる実践的なコンピュータス キルを身につけさせる。 （ト）資格取得の支援を積極的に行い、より広範囲な課題に対処できる、実際的な力を 身につけさせ