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車内音場Ⅰ オーディオ開発課 加藤史朗 車内音場Ⅰ ◆講義 １．カーオーディオの音響的問題点 ～ホームオーディオとの比較～ ２．車室内音場特性の測定 ～ダミーヘッドマイクロフォンを用いた測定～ ３．音場制御 ～音響的問題点の改善～ ①音質補正 ②空間印象制御 ③走行騒音への対応 ４．音場開発体制 ５．試聴 １．カーオーディオの音響的問題点 （５）走行騒音により、聴感上の音量?音質が変化する。 １．カーオーディオの音響的問題点 ３．音場制御 ?走行騒音により、聴感上の音量?音質が変化する。 ■試聴 ◆ トヨタ　セルシオ　　ーＣＤー パイオニア製　プレミアム 　 サウンドシステム ◆ トヨタ　WISH　　　　ーＣＤー 　　パイオニア製　標準オーディオ　　 まず、例えば、ホームで聴いて良い音を出す高級なオーディオを車の中で単に再生させても 良い音で聴こえません その理由としてこれからカーオーディオの問題点と言うことで挙げていきます。 車室の特徴　 狭い　3立方M　６畳部屋　２４立方M　 障害物 ＳＰの位置がホームと比較して非対称　 吸音素材として??????????? 走行騒音がある 車室狭い為 （床近くの）ＳＰの位置,（壁近くの）耳の位置により反射音がいくつも出来る 距離の差により干渉が起こる 図　変更 図の説明 ピーク、ディップが生じる 定在波とはある進行波が壁等にあたってはねかえった時に進行波と反射波の干渉により、あたかも波がそこにとどまって振幅している状態の波をいう 図の説明１/3ｏｃｔ分析： 音響解析に良く使う ?????の帯域を区切って?????を平均化したもの 横軸が周波数縦軸が?????（音の大きさ） ２００~２ｋＨｚのボーカル帯域でピークディップピークが生じている こもり感のある音に聴こえる 図の説明 ?????の時、定在波により位置による音圧が異なるかつ、周波数によっても分布が異なる ＦＩＣ　パイオニア独自　位相回路により補正している Ｌ，Ｒｃｈそれぞれに位相回路を用い、２００Ｈｚ~４９９Ｈｚの位相を補正している 実際に聴いてみると違和感もなく定位感が改善されている それ以外の帯域では聴感上わからない。 図の説明 横軸周波数縦軸左耳と右耳の位相差 ホームでは１ｋＨｚまでほぼ位相差なし カーではボーカル帯域の２００Ｈｚくらいから位相がずれている このことにより耳の周りにまとわりつくような定位感すっきりしない感じになっている 残響音の説明 残響時間を測定するのには一般に インパルス信号を使用して残響特性を測定する ????の説明 横軸縦軸　 横軸レンジに注目！！ ホールは直接音の後に初期反射音がきて高次の反射音（残響音）がしばらく続くが 車内だと直接音の後に初期反射音が直終わる。 図　変更 マスキングとは？ 音楽と走行騒音を比較して 走行騒音が大きくなって 音楽が小さく聞こえつらくなる 左図は国内セダン車での実測した走行騒音のデータで 横軸が周波数縦軸が音圧レベル 低音域にノイズ成分が多い 右の図は実際に走行騒音が増えることによる聴こえ方の変化 音量も下がるしそれに伴い低域と高域が下がる 図　変更 １　直接音反射音との干渉によりピークディップが生じ特性乱れる 2　定在波が生じる事により、音圧分布が生じる ３　左右ＳＰの位置が非対称なため音圧差、位相差が生じる ４　残響時間が短い ５　音楽が走行騒音によりマスキングされてしまう 図を説明 川越の特徴 他社（一般的な）特徴 の差 川越の利点 足の影響により、中高域がさがっている この様な特性をしていてほぼ同特性です 広帯域スムーズかつ滑らかな特性 良い音に聴こえる 先ほどの????でさっと流す 図　変更 先ほどの特性の模式図です ＤＳＰ演算により車の特性に初期反射音を付加しその後に高次反射音を足し合わせる ことによりホールのような響きが得られる。 * 固有技術講座 2006.5.12 ～音楽を聴く環境として車室は特殊な空間～ ?狭い車室空間 ?シート、人などの障害物 ?吸音素材 ?エンジン?タイヤなどの走行音 ?シート位置 ｅｔｃ （１）音質（特にヴォーカル帯域）に、こもり感?キツさが生じる。 （２）前後の席で低音感に差が生じる。 （３）左右均等な広がりが得られない。定位が偏る。 （