大阪湾高潮氾滥浸水予测について.PDFVIP

資料 ５ 大阪湾高潮氾濫浸水予測について 高潮氾濫浸水想定の考え方 想定する浸水状況 ◆高潮によるゼロメートル地帯を中心に大規模な浸水が発生 大規模浸水発生の要因 ①堤防の損壊、水門・陸閘などの閉鎖機能の不全 ②計画規模を超える高潮の発生による越波・越流 発生要因毎にシナリオを設定 大規模浸水発生のシナリオの考え方 【シナリオ１】防護施設の機能消失により浸水が発生 ◆高潮堤防の一部が損壊 【要因】○老朽化 ○大規模地震による損壊 ○船舶や漂流物の衝突 ◆水門及び陸閘が未閉鎖又は損壊 【要因】○閉鎖機能の不全 ○大規模地震による損傷 ○船舶や漂流物の衝突 【シナリオ２】地球温暖化等の影響による台風の巨大化により計画を超える高潮が 発生 ◆日本に上陸した観測史上最大規模の台風が大阪湾に対して最も危険なコースを 通過（既往実績上、最悪の台風条件を組み合せ） 1 シナリオ１ 「高潮防護施設の機能消失により浸水が発生」 概 要 計画台風来襲時に発生する高潮と高波に伴う大量の海水が“老朽化”や“大規模地 震”“船舶や漂流物の衝突”などにより、機能の一部が消失した海岸防護施設（高 潮堤防、水門・陸閘）から、市街地（低平地）に流入する場合を想定 浸水想定の予測計算条件 【台風】現在の高潮計画における想定台風 ◆規 模：伊勢湾台風級 （室戸岬上陸時の中心気圧930hpa） ◆コース：室戸台風コース （既往台風の中から、大阪港に対して最も危険な既 往台風コースを設定） ◆台風上陸以降の減衰は、記録上減衰が最も緩慢な伊勢湾台風と同程度に設定 ◆台風の移動速度は、大阪港上陸時で約60km/h程度 ◆高潮の発生確率は、約1/100相当 【潮位】現在の高潮計画における潮位 ◆台風期朔望平均満潮位 T.P.+0.9m（O.P.+2.20m） 【浸水条件】施設の機能消失 ◆被害最大となる浸水状況が予想される堤防や水門の損壊箇所を設定 2 シナリオ２ 「地球温暖化等の影響による台風の巨大化により浸水が発生」 概 要 計画台風を超過する台風来襲時に発生する高潮と高波により、防護ライン全域で越 波及び越流が発生。これにより、広範囲の市街地（低平地）に海水が流入する場合 を想定 浸水想定の予測計算条件 【台風】既往実績を基に現在の高潮計画の台風を超える台風を設定 ◆日本に上陸した観測史上最大規模の台風 （室戸岬上陸時の中心気圧910hpa） ◆室戸台風コースを基に大阪湾に対して、最も危険なコースを検討 ◆台風上陸時からの減衰は記録上減衰が最も緩慢な伊勢湾台風と同程度に設定 ◆台風の移動速度は、大阪港上陸時で約60km/h程度 ◆高潮の発生確率は、約1/300相当 【潮位】 ◆台風期朔望平均満潮位 T.P.+0.9m（O.P.+2.20m） （現在の高潮計画の台風） ◆地球温暖化による海面上昇量（約18～59cm：IPCC第４次報告より）は考慮し ない 【浸水条件】 ◆条件１：堤防や水門の損壊がなく。高潮堤防からの越波・越流による浸水 ◆条件２：被害最大となる浸水状況が予想される堤防や水門の損壊箇所を設定 3 参考資料 高潮氾濫浸水想定の計算条件 シナリオ１ シナリオ２ ハリケーン