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平成 20 年４月 24 日 岐 阜 地 方 気 象 台 大雨及び洪水警報・注意報の改善について 大雨及び洪水警報・注意報の基準に災害発生と対応のよい新たな指標（土壌雨量 指数、流域雨量指数）を導入するとともに、これまでの「１時間雨量」及び「３ 時間雨量」基準の値も見直し、気象災害時の避難勧告等により有効に活用できる よう改善を行います。 １． 改善の概要 気象庁及び各気象台では、災害と気象との関連性調査等に基づき、気象台ごとに、大雨及び 洪水等の警報・注意報の雨量基準を設定しており、この基準を超えると予想した場合に、警報・ 注意報を発表しています。 今般、気象災害時に市町村長が行う避難勧告等の判断をより効果的に支援できるよう、全国 の気象台で一斉に基準の見直しを行い、平成 20年 5月 28 日（水）より、大雨、洪水、高潮の 警報・注意報の基準を変更します。 岐阜地方気象台でも、大雨及び洪水の警報・注意報基準を 30 年ぶりに変更します。 また、これに伴い、警報・注意報電文の内容を一部変更します。 ２． 新しい指標の導入 大雨警報・注意報の基準には、地上に降る雨の量で算出した指標である 24 時間雨量に代え て、土壌中に貯まっている雨の量に基づき降雨による土砂災害発生の危険性を示す指標である 土壌雨量指数を導入します。避難勧告等の判断目安となる土砂災害警戒情報と一体的に運用す ることで、土砂災害に対する避難準備等への活用を目指した防災情報として発表します。 洪水警報・注意報の基準には、対象区域に降る雨の量で算出した指標である 24 時間雨量に 代えて、流域の雨の量に基づく指標である流域雨量指数を導入します。水害発生の危険性をよ り高い確度でとらえられるようにします。 ３． 短時間雨量基準の見直し 短時間の大雨による災害の指標としている「１時間雨量」及び「３時間雨量」基準の値につ いても、近年の水害データを用いて見直しました。短時間の大雨による水害との関連性改善が 期待できます。 ４． 電文内容の一部変更 大雨及び洪水警報・注意報の電文内容を一部変更し、二次細分区域ごとに記述している量的 予想事項の「24 時間最大雨量」に代えて、「浸水」、｢土砂災害｣及び｢洪水｣に対して警戒・注 意が必要な時間帯を記述します。 ５． その他 具体的な基準値については、後日、岐阜地方気象台ホームページ等で公表する予定です。 なお、気象庁及び岐阜地方気象台では、防災対策においてより有効に活用されることを目指 し、これらの指標を用いて、平成 22 年度出水期から市町村を対象とした警報・注意報の発表 を計画しています。 【本件問合せ先】 岐阜地方気象台防災業務課 電話 058-271-4108 1 ＜大雨及び洪水警報・注意報の指標＞ 指 標 現在 変更後 1 時間雨量、3時間雨量、 1 時間雨量、3時間雨量、 大雨警報・注意報 24時間雨量 土壌雨量指数 1 時間雨量、3時間雨量 1 時間雨量、3時間雨量 洪水警報・注意報