堀金编第2回讲座资料PDF4597KB-安昙野.PDFVIP

① 堀金という地名の由来 「堀金」とは：万葉時代に発生した語源で「山の根っこを綱を張って開墾した 土地」と言う意味です。 当初は「はりがね」と言ったが訛って「ほりがね」となった。（一志茂樹先生説） 「田多井」と「堀金小学校から南」に条理遺構が見られる。 条理遺構とは、大化の改新の際に行われた古代の土地区画制度である。 ①碁盤の目の様に、正方形または長方形に区画した土地を言う。 ②大きく集落として造られたのが、近畿（京都）や北九州・北陸 　 地方に見られる。 ③全国の「堀金」地名 　　・安曇野市堀金 　　・新潟県長岡市堀金町１～３丁目 　　・山形県東置賜郡川西町堀金 　　・埼玉県狭山市堀兼（兼が異なるが、平安時代に成立） 堀金地域の条理遺構跡 ② 「田多井」と「堀金」 　吾妻鏡（文治２年　１１８６年）に、多多利牧が田多井の北斜面で黒沢・鳴沢 と深沢の間にあった。 田多井加茂神社前に、牧官の古墳があり、小田多井北端に「馬瀬口」という 地名、田尻に駒形神社があり「まゆみ田」の地名が田多井に残る。 ※　馬瀬口 牧場で飼育している馬を、囲いの中から出す出口のこと まゆみだ ※　まゆみ田（馬斉田） 祭りの時に、神前にお供えする穀物を作っていた田畑のこと ③ 集落の成立過程 2－① 上　堀 ・上堀は開墾地名の「堀金」に由来する。 ・八原郷（穂高地籍）に属し、長享２年（１４８８年）「諏訪春宮秋宮造営帖」に 　は「堀金郷・田多井郷」も見られる。 ・明応１０年（１５０１年）の「穂高神社造営帖」にも「堀金郷・田多井郷」が見ら ・天正検地により、天正４年（１５７６年）に堀金郷から分村し、上堀金村とする。 2－② 田多井 ・「吾妻鏡」文治２年（１１８６年）に、多多利牧が田多井の北斜面の黒沢・鳴沢 　と深沢の間にあった。 ・田多井の加茂神社前に牧官の古墳があり、あぶみ・刀剣等が出土している。 　また小田井北端に「馬瀬口」の地名が残り、田尻の諏訪神社境内に「駒形 　神社」が有り、田多井に「まゆみ田」の地名が残る。 ・「多多利」が転じると同時に、上堀と同様「条理遺構」が残ることから「田多井」 　となった。 （参考資料－１） 所在地 まゆみ田 田多井加茂神社 馬瀬口 駒形神社 （田尻諏訪神社境内） ④ ・上堀と同様に「春宮秋宮造営帖」と「穂高神社造営帖」の長享2年（１４８８年） 　と明応１０年（１５０１年）に「田多井郷・堀金郷」が見られる。 ・当初は八原郷の属した。 2－③ 田　尻 ・人口増・耕地拡大により、天正検地の際に田多井郷から分村した。 ・田多井の下に位置することから「田尻村」となる。 2－④ 岩　原 ・天正４年（１５７６年）堀金郷から分村し、岩原とする。天正検地帖に見られる。 ・集落の山の上や中腹及び烏川等に岩が