工学部入试过误とは-山形大学.PPT

「組織?人的資源管理特論」山形大学の再生と若手職員の登用?育成 山形大学????????????????? 研究プロジェクト戦略室教授 　山崎　淳一郎 ２００８年８月９日 1.山形大学の概要1949.5設置＊6学部5研究科を擁する地方中規模総合大学 1．工学部入試過誤とは…(1/3) ～「あ、偶数じゃなくて奇数だ。」～　　 平成１３年５月１４日、平成１３年度入試の受験生からの情報公開請求によって、平成１３年度の一般入試「国語」において合否判定過誤が判明。 大学入試センター試験の「国語（近代以降の文章）」の成績を2倍して200点満点に換算して判定すべきところ、「国語（近代以降の文章、古文、漢文）」の成績の合計点（素点）を判定資料としたことによる過誤。 その結果、本来合格であるのに不合格とされた受験生が90名、不合格であるのに合格となり学生となった者が９３名いることが判明。 1．工学部入試過誤とは…(2/3) ～「あ、偶数じゃなくて奇数だ。」～　　 過誤は、学習指導要領の改訂によるシステム変更を行った平成9年度からの可能性が… 合否判定をやり直した結果、問い合わせた受験生の成績は、〔当初判定〕不合格→〔再判定〕不合格に。 1．工学部入試過誤とは…(3/3) ～初動対応がすべての鍵となる～　　 2．第1回記者会会見(1/2) ～隠蔽はせず、すべて情報公開する方針に～　　 平成１３年５月１８日、第1次調査の結果が判明。 当日午後、ＮＨＫ山形放送局から、本事案を本日夜の全国ニュースで報道する旨予告。出所は霞ヶ関（文科省）らしいことが伝わる。 いわゆる「御前会議」で、①徹底的な調査、原因究明を行うこと、②全てを情報公開することを決定。また、③当日、午後8時に記者会見を行うこと、④5月21日に文科省に事案の報告に行くことを決定。 2．第1回記者会見(2/2) ～記者会見　2001.5.18～　　 今後の対応策　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　①本来は不合格なのに誤って合格となった者９３名は改めて不合格としない。　　　　　　　　　　　　　　　　　②誤って不合格とされた受験生９０名は、事情を説明?謝罪した上で、入学意思の確認をし、入学希望者は入学を受け入れる。その際、本人の不利益は、大学を挙げてその解消に努める。　　　　　　　　　　　　　　　　　　③平成12年度以前の該当者も同様に対応する。 事実関係の説明 今後の防止策 3．事案発覚後の初動体制(1/2) ～初動マネジメント～　　 3．事案発覚後の初動体制(2/2) ～初動マネジメント～　　 4．被害状況把握後の体制(1/8) ～本格化したマネジメント～　　 4．被害状況把握後の体制(2/8) ～記者会見　2001.5.25①～　　 4．被害状況把握後の体制(3/8) ～記者会見　2001.5.25②～　　 4．被害状況把握後の体制(4/8) ～記者会見　2001.5.25③～　　 4．被害状況把握後の体制(5/8) ～記者会見　2001.5.25④～　　 4．被害状況把握後の体制(6/8) ～入学に向けて～　　 4．被害状況把握後の体制(7/8) ～責任の所在を明らかに～　　 4．被害状況把握後の体制(8/8) ～長かった補償への道のり～　　 5．事務局総務課長としての心構え(1/2) 対応を誤ると、国立大学とはいえ、大学消滅の危機に至るのでは？ 山形大学では、地震等自然災害を含めた危機管理体制がなくいかに対処するか処方箋がない！ 担当する入試課長が発覚１週間で過労のためダウン。担当部署の学務部は機能停止の状態。 5.総務課長としての心構え(2/2) 通常なら、総務課は広報担当としてマスコミ対応が主な仕事。しかし、大学の存亡を左右する非常事態。 総務課長がこの問題処理の司令塔の役割を担い、その全責任を自ら負う決意で判断権限を集約?一元化。 本部の事実上の指揮?監督は総務課長が担い、少数精鋭の課長補佐?係長でのプロジェクト型で問題処理に当たる。 大学存亡の危機ではあるが、これを起点として大学が大きく変えるチャンスに転換することができる！ 6.甘くない過誤の現場(1/2)戦場だった工学部「緊急特別対策本部」 ５月２２日、工学部「緊急特別対策本部」設置。 主な任務は、①本来合格者の身分回復、②教務問題、③合格者とその保護者等関係者への謝罪など。 対策本部設置当初は、合格者とその保護者に対する謝罪を全ての教員が３～４名のチームを組み、連日早朝から深夜まで電話による謝罪の対応に追われる。 工学部対策本部では、助手が教授に、事務職員が教員に指示をする教職協働体制。 謝罪チームリーダーと一人一人面談。保護者のとめどない怒りにひたすら謝るしかな