特殊的恋爱日语论文--本人亲做16.doc

２０１１年度夏学期　水曜日５限 文学部多分野講義「文学と映画」レポート 異様な恋愛物語の準語り部 ――映画『春の雪』を生きる「本多繁邦」について 担当教官　野崎　歓ほか （野崎先生に読んで評価していただきたいです） XXX  異様な恋愛物語の準語り部 ――映画『春の雪』を生きる「本多繁邦」について XXX 　瀬をはやみ、岩にせかるる、滝川の、われても末に、あはむとぞ思ふ。 崇徳院による歌は、恋の情熱を語っている。切ない気持ちを込められた歌を、幼馴染である聡子が歌ったことによって、すべての物語が始まった。 　良い映画は小説のエッセンスを取っていると言われている。『春の雪』はどうだろうか。 　清顕と本多は湖畔で休息をしている場面である。二人の台詞はほぼ原作のままである。 　本多「素晴らしい日だ。こんなに何もなくてこんなに素晴らしい日は、一生のうち何度もないかもしれない。」 　清顕「君は幸福ということを言っているのか？僕には君みたいな大胆なことはとても怖くて言えないね」 （中略） 本多「君はそんなに完璧なのに、これ以上、何を望むのさ」 清顕「何か決定的なもの。フッ、それは何だかわからないけどね」 　勉強家としての本多は、自然を味わいたい気分は珍しい。本人の分析によると、友達が求めているのは幸福ではなく、「何か決定的なもの」である。しかし、この決定的なものは、『春の雪』の結末までに、明らかにされてなかった。それは、恋のためなら何でも犠牲できることである。来日した王子と、一緒に観劇する際、一層ヒントが視聴者に与えられた。 シャムの新王の弟君のパッタナディット殿下と従兄弟のクリッサダ殿下と、劇場で座っている場面である。 クリッサダ殿下「君は彼女に心底に惚れているね。真に…愛している。君はあのひとのためなら、死ねるだろう」 しかし、清顕は、自分のこの愛に目覚めていない。歪んでいるあるいは捩じれているという性格から、自分の感情にまだ素直になれていないのである。馬車で聡子と一緒に帰る本多は、このことを静かに観察している。その前清顕は遊郭に行ったことは嘘であるのに気づく。また、清顕が嘘の手紙で聡子の気持ちを傷づけてしまうだろうと考えている。本多は清顕に問い質していく。 本多「この間君は僕に父上との話をしたな。遊郭行けと言われたり、それから女中が迫ってきたっていう話。嘘だろう、全て」 清顕「……」 本多「遊郭の話も女中の話も全部でっち上げだ。」 清顕「だとしたら」 本多「君はなんのために聡子に手紙を出したんだ」 　 　そして、本多は清顕のガキである部分を指摘し、ガキだから、恋をうまく表現できないだろうと推測した。それで、実は劇場から帰る途中、既に聡子に遊郭の話は嘘であることを確認したと打ち明けた。当日、本多は、聡子が清顕のことが好きであることは同時に確認できた。映画では、聡子の肯定の回答を得た本多はほっとしたような様子を見せた。理性一筋の本多は、それから二人の恋の実現を望んでいるのであろう。剣道場で本多は清顕の問題点を遠慮なく絞り出した。 本多「君は本当の気持ちを聡子さんに告げるべきだ。聡子さんはそれを待ってるんだよ」 しかし、清顕が気になるのは、手紙を読ませたことである。自分が騙されたことは許せないのである。清顕は新しい「表現形式」を画策し、本物の悲劇を呼んだ「復讐」が始まった。 新しい展開を見る前に、原作による本多その人物を紹介しよう。知識人の家庭で生まれ育った本多である。勉強といい健康といい、いずれも賞賛される立場にある。しかし、「申し分のない」こそ、潜在的に問題が孕まれている可能性を指摘したい。無視されがちなところで、ばい菌の温床であるように、本多の性格の見えない部分に、致命的な欠点が内蔵してある。本多の家庭は、ドイツ風の規則、理性によって支えられている。誰もが理性に従い生活し、迷信の話をしてはいけないと、言い知れぬ範例的な形をとっている。本多の性格は、まさにこの言い知れぬ範例的な形をしている。しかし、勉強熱心に「折り目正しい挙措」は確かなものであるが、同時に表象でもある。本多自身によると、青年として、情熱の出口はなかなか見えてこない。それで、恋あるいは冒険への渇望は、強化されていく。『春の雪』では清顕の恋を観察したのはメーンである。 綾倉家を振興するため、聡子と洞院宮治典王殿下と結びさせる「政略結婚」が計画された。最後の抵抗として、聡子による清顕への手紙が次から次へと送れられた。しかし、清顕は手紙を燃やした上、既に「無」である手紙を兵器に、天皇から結婚の許可（勅許）を得た聡子に逢引きを強要する。北崎の名の宿で二人は契りを交わしたのである。鎌倉旅行で、清顕は本多に事情を陳述し、本多に協力を求めるのである。 　清顕「本多、僕は恋をしている