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1. 免震及び制震装置 1.1 免震装置の原理 免震装置は地盤の振動から構造物を保護するために振動の伝逹を遮断する装置として振動の 主要伝逹経路である建築物の地上構造と基礎の間及び橋梁の橋脚と上部構造の間などに設置 する。基本的な原理を直観的に説明すると、図１で見られるように地盤と構造物を柔軟な部材で連 結して地盤が動いても上部の構造物は殆ど停止しているような效果を出すことと言える。 これを動力学的に説明すると、柔軟な部材を基礎と上部構造物の間に挿入することで構造物全 体の周期を長周期化させる、と言える。構造物の周期はそれが持つ剛性に反比例する。従って、そ の長周期化は図２で見られるように応答スペクトル上で疑似加速度(pseudo-acceleration)を減少 させ。そしてこれはベースシア（base shear）の減少に直結する。このように構造物の固有周期の長周 期化は、地震荷重自体を減少させることにより免震の目的を果たすようになる。 この時問題になれることは、免震階に過度な変位が発生しうることである。これは、隣接構造物と の衝突、配管損傷、免震装置の座屈による不安定性(instability)などをもたらすので、適正な値以 内に制限する必要がある。免震階の変位制限は免震装置にエネルギー消散能力を増加させること で可能となり、これは図2で確認することができるように変位応答スペクトラムで減衰比の増加によって 変位が減少することからも確認される。このようなエネルギー消散能力は附加的な減衰装置を追加 しても得ることができるが、最近は免震装置自らの材料的特性を通じても得られている。その他、免 震装置に要求される性能としては風及び輪荷重などの常時荷重に対する抵抗能力などがある。 免震装置の適用対象は主に中、低層建物及び橋梁構造物である。これは免震装置の原理が 構造物の周期を地震荷重のピーク周期領域から脱するようにすることなので、一般的に周期が短い 中、低層構造物で大きい效果を見られる為です。一方、高層建物の場合では、地震に対して大き い転倒モーメントが発生し、免震装置は一般的に十分な引張強度を持つことができないといった点 が挙げられる。 Fixed Base Base Isolation 図1 免震装置の概念図 Pseud o- Acceleratio n Disp la cem ent Resp o nse Sp ectrum Resp o nse Sp ectrum Perio d Shift Perio d Shift Dam p ing Dam p ing Perio d Perio d