第3回Fortran勉强会atKOBE.PPTVIP

熱力学的エネルギー保存の式の有限差分近似の形式は, となる. これによって T^k+1 を計算する スタッガード格子を用いているために速度と圧力を同一格子上で定義できない. 物理境界の外側に仮想セルを作って境界条件を与える必要がある. 仮想セル 仮想セル 上方境界 (IYV=NYV) 右側境界 (IXU=NXU) 左側境界 (IXU=0) 下方境界 (IYV=0) P(0,0) P(NX+1,0) P(0,NY+1) P(NX+1,NY+1) IX=0 IX=NX+1 IY=NY+1 IY=0 U(0,NY+1) U(0,0) U(NXU,NY+1) U(NXU,0) V(0,NYV) V(NX+1,0) V(NX+1,NYV) V(0,0) すべりなし条件の指定 境界上で速度ゼロを設定できない場合は, 物理境界の外側の仮想セルについて のように指定する. 温度についての境界条件の指定 ディレクレ条件については, 物理境界上で境界条件を満たすように仮想セルでの値を線形外挿で次のように決める. ノイマン条件については, 物理境界上で傾きがゼロとなるように仮想セルでの値を次のように決める. (3.24), (3.25)を計算し, 仮の速度を求める 圧力補正により仮の速度を真の値に近づける 真の値に近づけた速度が連続の式を満たすか? 温度を計算する 終了サイクル？ 反復計算続行? 時間管理 初期値設定 速度境界条件 温度境界条件 YES NO NO YES 使用言語 : C++, Ruby 使用ライブラリ 数値計算ライブラリ : GMathLib ykawai 製作中. 使用バージョンは 1.0 beta 9 今回の成果物は「GMathLib を用いた数値計算レシピ応用編 6 」としてソースを公開 グラフ可視化 : RubyDCL 実は OpenMP を使って並列化 並列化の際にいろいろとおもしろいことがあったがそれは別の機会で… 定常状態までの遷移の様子については,GMathLib を用いた「数値計算レシピ応用編 6 」の Wiki ページをお見せ致します. ここでは, ひとまず t=0.1 の準定常状態の図を貼っときます. 格子点数 40*40, 時間の刻み幅 2.0e-05, プラントル数 7.1e-01, グラスホフ数 1.0e06 温度場 速度場 みなさん楽しんでいただけたでしょうか ? 今日は実装の時間を取れませんでしたが, ぜひ「秋の夜長に数値シミュレーション」のごとく, 今日の内容をコードにして下さいね！！ 実装の相談?完成の際の溢れ出る感動の共有など, どしどしとお待ちしております?? 河村洋?土方邦夫「熱と流れのシミュレーション」 棚橋隆彦「CFD 数値流体力学」 http://www.create.mei.titech.ac.jp/suwa_lecture/(5)PowerPoint.pdf レクチャラー : 未定（多分辻野さんです？？） 内容 : ?? 数値計算手法について HSMAC 法 スタッガード格子 同時緩和法, SOR 法 流体シミュレーションについて 閉領域内における自然対流 プログラミングより数値計算手法の理解！！ 数値計算手法の理解がないと, シミュレーション結果を考察するときに「物理」の問題か「数値計算手法」の問題かを切り分けられない…. でも, 気軽に聞いてください. 質問大歓迎です. たくさん議論しましょう！ 流体中で外力場が存在するとき, それと直角な面内における温度や密度分布が一様でなければ, 浮力の差が生じる. その不均等をなくすように発生する持続的な流れ 閉領域で加熱?冷却によって駆動される自然対流は閉領域の形状に強く依存する. 矩形境界をもつ閉領域を考える. 流体は始め静止している. 境界ですべりなし条件を課すとする. 熱源 1 Th 熱源 2 Tc ( Th Tc ) x y y=H x=H O 重力加速度　gy 非圧縮性ニュートン流体を仮定. 支配方程式は以下の形式の連続の式, 運動方程式, 熱力学的エネルギー保存の式(ブジネスク近似適用)となる. 境界ですべりなし, 左壁で加熱(温度Th), 右壁で冷却(温度 Tc( Th)), 上壁?下壁で壁の法線方向の温度勾配はゼロとする. 圧力場を静水圧場とそれからのズレで表現する. P0 は温度 T0 における静水圧場 運動方程式から静水圧場の表現を引いた方程式を得る β0 はT=T0 における流体の体積膨張率 無次元変数の定義 ()* はそれぞれの変数に対する特徴的なスケールをあらす. 方程式, 境界条件を無次元化