赤井谷地沼野植物群落-会津若松.PDFVIP

（基本目標２　緑豊かで、住んでいて心地よく、人と自然が共生するまちをつくる） 　事業番号11　 「赤井谷地保存調査事業」　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （担当課 ：文化課） 　赤井谷地沼野植物群落（あかいやちしょうやしょくぶつ ぐんらく）は、市内北東部、猪苗代湖の西岸から約１ｋｍ に位置する標高525ｍの高層湿原であり、国の天然記念物 に指定されています。 　かつては猪苗代湖と一体の湖でしたが、水面の低下に伴 い、約２万年前から湖底に泥炭層が堆積して形成されまし た。泥炭層の厚さは最大3.4ｍと言われており、自生して いる約200種類の植物のうち、北方系の植物が38種確認 赤井谷内沼野植物群落 されています。現在、周辺の農地開発により谷地内の乾燥 化が進んだため、関係機関や周辺地区の方々と連携し、湿原回復に取り組んでいます。 １．地下水調査 こうやいた 　　農地整備に伴い、耕作放棄地の設定、谷地南側の指定地境界部への鋼矢板の設置、農業用水 「新四郎堀」の付け替えと遮水板設置等の対策を行い、その効果を検証するため、平成13年度 から指定地内外の地下水量や水質等を調査しています。 　　平成25年度は降水量が少なく、谷地内の水が西側の低い方へ流れましたが、平成26年度以 降は水位が安定してきているとの結果が報告されています。 ２．植生調査 　　谷地の南東部から南西部にかけて、かつて耕作 地だった幅約10ｍの範囲を谷地緩衝帯に位置づ け、平成14年度から植生の変化を調査していま す。 　　調査の結果、ヨシ、ハンノキ、ヤナギの量は、 平成23年度より安定しており、ここ数年大きな変 化はありません。 　　ただし、ヤナギは降雪や虫の影響により減少傾 向にあり、やがてハンノキ林になるものと考えら れますが、湿原回復にはまだ時間がかかるものと 考えられます。 遮水板設置後の状況 12 （基本目標２　緑豊かで、住んでいて心地よく、人と自然が共生するまちをつくる） 　事業番号12　 「花と緑の推進事業」　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （担当課 ：花と緑の課） 　公共施設等への花の植栽などを実施しながら、花と緑のスタッフ活動を中心に、市民参加によ る「美しいまちづくり」を進めています。また、花苗生産基地において、市民自らが花苗を生産 し、市内の公共施設や商店街等を花で彩ることにより、本市の特色を活かした良好な居住環境の 形成を進めるとともに、地域の緑化・美化を進めています。 ◆花と緑のスタッフ作業風景 ◆花苗生産活動の様子 １．花と緑のスタッフ活動 　■活動参加者　75名（延べ518名） 　■活動概要　　公共施設の花壇への花植栽及び維持管理を行う。 　■実施内容　　４月中旬から11月中旬にかけて、プランターや公共花壇への花苗定植、 　　　　　　　除草、花がら摘み、水やり、苗抜きなど、市民や観光客に喜ばれる花壇づくりを 　　　　　　　目指し活動をしています。 ２．花苗生産活動 　■活動参加者　町内会等団体63・個人28（延べ486名） 　■活動概要　　仮植作業（※） 　■実施内容　　年２回（春・秋）実施している仮植作業に参加することにより、生産した 　　　　　　　花苗を各町内の花壇や沿道に彩り、各地区の緑化美化を推進しています。 　　　　　　　　平成27年度の生産本数は約89,000本となり、約54,000本が生産活動参加者へ 　　　　　　　配付されています。 ※仮植（かしょく）作業…数センチに育った苗を１本ずつポットに植える作業 ３．庁舎等の緑化美化推進 　■対象施設　　105施設 　■活動概要　　市庁舎・小中学校・公共公益施設において、花壇・プランターの管理を行う。 　■実施内容　　花苗生産活動や公園緑地協会で生産した花苗を、小中学校や公共施設等