泌尿器科卒業試験2004 - 掲示板＠0ch掲示板.doc

泌尿器科卒業試験2004 (注：教科書を見ても○×が不明の選択肢が多々あります。もしわかる方がいれば、補足お願いします。）泌尿器科試問(1)(90点) 1,過活動膀胱(OAB)の診断で必須と考えられる症状はどれか。1)尿失禁2)尿意切迫感3)頻尿4)残尿感5)排尿時痛a)1,2 b)1,5 c)2,3 d)3,4 e)4,51.c1×2○3○4×5×過活動膀胱の症状は尿意切迫感、頻尿、切迫性尿失禁です 2.排尿障害について正しいのはどれか。1)糖尿病症例は過活動型膀胱を認めることが多い。2)過活動膀胱にはコリン作動薬が有効である。3)過活動膀胱は男女ともに加齢とともに増加する。4)抗コリン薬の主な副作用には口渇、便秘がある。5)前立腺肥大症の排尿困難には通常βアドレナリン遮断薬を使用する。a)1,2 b)1,5 c)2,3 d)3,4 e)4,5２．ｄ1)×　末梢神経障害で低活動型（知覚麻痺性）膀胱になる。2)×　抗コリン薬を用いる。3)○　脳神経障害など、高齢でなる原因疾患が多い。4)○　有名な副作用。5)× α1遮断薬を使う。 3,前立腺癌について正しいのはどれか。二つ選べ。a前立腺癌の画像診断にはPETがもっとも有効である。b臨床病期Cに対しては密封小線源療法が適応である。c根治的前立腺摘除の際、注意しなければならない合併症には直腸穿孔がある。d根治的前立腺摘除後の再発診断で最も鋭敏なのは骨シンチグラフィである。e内分泌療法にはLH-RHアゴニスト剤やアンチアンドロゲン剤が使用される。３．c.ea×　超音波b×　内分泌(LHRH)療法が使われる。c○ らしい。d×　PSA のほうが鋭敏。骨シンチは骨に来ないと発見できないし。e○　病期C,Dに対し用いられる。 4.70歳の男性。初診時PSAは86.2ng/m1であり、諸検査にてStageD2前立腺癌と診断された。即座にLH-RH　agonistとフルタミドによる完全男性ホルモン除去療法(CAB)を開始した。治療開始後PSAは順調に低下し6ヵ月後に2.5ng/m1まで低下した。その後、1年間は数値に変動は見られなかったが、治療後1年6ヶ月頃から徐々にPSAの上昇を認め、1年9ヶ月後のPSAは18ng/m1であった。そこで、フルタミド(抗アンドロゲン薬)の内服を中止した所、PSAの低下を認めた。この現象は何と呼ばれるか。a refractory syndromeb transient syndromec withdrawal syndromed hyperacute syndromee blockage syndrome４．c 5.前立腺疾患について間違っているのはどれか。a50歳未満の前立腺癌は稀である。b前立腺肥大症でPSAが異常高値(50ng/m1)となることは稀である。c病的骨折を初発症状とする前立腺癌は稀である。dTUR-Pの切除標本から前立腺癌が発見されると臨床病期Bである。e未分化型の前立腺癌には内分泌療法はあまり奏効しない。５．ｄa○　頻度は年令と相関（おもに60才以上、70才以上が80％）b○　頻度は高くないだろう。c○　骨痛、排尿障害d×　臨床病期Aにあたる。e○　シケプリ参照。 6.正常な前立腺に関して間違っているのはどれか。a硬さは弾性硬である。b重さは約30gである。c実質内を射精管が貫通している。d後面は直腸前面に接している。e尖部の前面にはSantorini静脈叢がある。６．ｂa○　正しい。b×　正常な前立腺の重さは約10ｇ。30歳頃ピークを迎えるがそれでも 20g。c○　貫通していました。d○　e○　術中大量出血の原因。 7.前立腺肥大症の症状評価のために、国際前立腺症状スコア(IPSS)が使われる。その項目に含まれる症状の組み合わせで正しいのはどれか。2つ選べ。a残尿感、排尿痛b尿勢低下、尿意切迫感c腹圧排尿、腹圧性尿失禁d尿線途絶、頻尿e夜間頻尿、切迫性尿失禁７．ｂ、ｄ前立腺肥大症の診断スコア夜間排尿回数閉塞症状３項目（怒責排尿、尿勢の低下、尿線途絶）刺激症状３項目（残尿感、尿意切迫、２時間以内の排尿） 8.前立腺肥大症について正しいのはどれか。1)特に80歳代以降は加齢に比例して罹患率は急上昇する。2)肥大の程度(大きさ)と排尿障害の程度は必ずしも相関しない。3)TUR-Pは閉塞症状の改善に有用であるが、夜間頻尿症状は軽快しにくい。4)前立腺肥大症はoveractivebladder(OAB)の原因の1つとなり得る。5)薬物療法では主として抗コリン薬が用いられている。a)