热分析-日本分析化学会.PDFVIP

分析機器の正しい使い方 熱 分 析 津 越 敬 寿 mogravimetry : TG），熱脱離/分解物を検出する発生気 1 は じ めに 体分析（evolved gas analysis : EGA），力学的特性を検 熱分析は，JIS K 0129 にて「物質の温度を一定のプ 出する熱機械分析（thermomechanical analysis : TMA） ログラムによって変化させながら，その物質のある物理 および動的粘弾性測定（dynamic mechanical analysis : 的性質を温度の関数として測定する一連の方法の総称 DMA ）に大別される。ここで， は （ TG TGA ther- （ここで，物質とはその反応生成物も含む）。」と定義さ mogravimetric analysis）とも呼ばれることがあるが， れる1)。国際熱分析連合（International Confederation 術語学的には語数の少ない方を推奨するのが通例であ for Thermal Analysis and Calorimetry : ICTAC）では る。また， と は，一部例外はあるが，同一の DTA TG 「 装置で同時に測定可能となっていることが多い。 A group of techniques in which a property of the sample EGA is monitored against time or temperature while the tem- は検出に質量分析法（mass spectrometry : MS）を用い perature of the sample, in a specified atmosphere, is た / と赤外分光法（ ） EGA MS infrared spectroscopy : IR 2) を用いた programmed.」 と定義され， と同一内容と / （ も含む）が主であるが，ガス JIS K 0129 EGA IR FTIR なっていたが，2014 年のIUPAC Recommendations に クロマトグラフィー（gas chromatography : GC）を用 て「 い / （ ）の構成もある。また， 装置 The study of the relationship between a sample EGA GC MS EGA property and its temperature as the sample is heated or として2000 年以降に単能機が見られるようになったも 3) のの，多くは cooled in a co