水文设计-福冈.PDFVIP

第３章 水文設計 一般事項 （第９条） 流出抑制施設の水文設計は、流域や配置計画の状況に応じた適切な流出モデルを設定し、 計画降雨に対して目標とする流出抑制効果について評価するとともに、流出抑制施設の構造 設計に係わる条件を設定するものとする。 解 説 (1) 水文モデルの概念 開発区域に流出抑制施設が設置された場合の降雨による集水区域からの流入、貯留、浸 透、流出の水文要素の概念をオンサイトタイプの施設（オンサイト貯留施設及び浸透施設） で示すと次図のようになる。 図３－１ 流出抑制施設の水文モデルの概念 （出典；宅地開発に伴い設置される浸透施設等設置技術指針 (社) 日本宅地開発協会） (2) 流域貯留施設等の配置計画 37 ① 設置場所 流域貯留施設等の設置場所としては、一般に下記のような場所が想定される。 ａ．地表面貯留 ｂ．地下貯留 ｃ．その他 ② 流域貯留施設等の諸元 ａ．地表面貯留 ⅰ）集合住宅 集合住宅の棟間を流域貯留施設として利用する場合は、緊急車の導入、建築物の保護、 幼児に対する安全対策、維持管理などを、総合的に配慮して貯留可能容量を設定するも のとする。 【貯留限界水深】 棟間貯留の貯留限界水深は 0.3ｍを標準とする。 平 面 図 断 面 図 図３－２ 中層住宅における棟間貯留の概念図 38 ⅱ）駐車場 駐車場を流域貯留施設として利用する場合は、自動車のブレーキドラムが濡れないな ど、雨水を貯留することによる自動車の走行に支障を生じないよう、また利用者の降雨 時における利用を配慮して、貯留可能容量を設定するものとする。 【貯留限界水深】 駐車場の貯留限界水深は 0.1ｍを標準とする。 平 面 図 断 面 図 図３－３ 駐車場貯留の概念図 ⅲ）公園 公園緑地等を流域貯留施設として利用する場合は、公園の機能、利用者の安全対策、 景観などを考慮し、貯留場所及び貯留可能容量を設定するものとする。 【貯留限界水深】 公園の貯留限界水深は、街区公園は 0.2ｍ、近隣及び地区公園は0.3ｍを標準とする。 ただし、近隣・地区公園の場合は、幼児・児童の安全性に対する考慮をすることによ り、0.5ｍまで増加できるものとする。 39 平 面 図 断 面 図 図３－４ 街区公園流域貯留の概念図 ｂ．地下貯留 ⅰ）地下貯留（公園、校庭、建物等の地下） ・地下に雨水の貯留を目的とした構造物を設け、そこに貯留する方法である。 ・主に公園の園庭、校庭、建物の地下等に設けられる。 ・地下貯留槽の内空高さは、人が入って無理なく作業出来る高さとして1.2m 以上を標 準とする。 ・排水は自然放流方式を原則とする。ただし、自然放流が困難な場合は、ポンプ排水方 式を採用することが出来るものとする。 ・ポンプの設置台数は安全対策上２台以上設置するものとする。 【自然放流方式】 【ポンプ排水方式】 40 ⅱ）地下空隙貯留（公園