第3学年组数学科学习指导案.PDF

＜本実践のポイント＞ １ 小学校との関連を十分に踏まえて，展開に工夫を加えた授業です。 ２ 校舎からの距離や校舎を見上げた時の角度などを実測させる体験的な活動を取り入れています。 ３ 教科書の例題を 「既習事項の確認」として利用して授業を組み立てています。 第３学年○組 数学科学習指導案 日時 ：平成２４年○月○日 （○） 第○校時 場所 ：３年○組教室 指導者 ：○○○○ １ 研究主題 「自ら学び，確かな学力を身に付けた生徒の育成」 ～言語活動の充実を通して～ ２ 単 元 名 相似な図形 本時に関わる生徒の実態が，観察，学力検査，レディネステスト， ３ 単元設定の理由 アンケートなど多面的な方法で分析され，記述されています。 （１）生徒観 本クラスの生徒は，課題に対しての取り組みがよく，授業に対して意欲的に取り組む生徒が多い。 また，分からない問題があったときは生徒同士教え合うなどの姿も見られる。ＮＲＴ学力テストの 結果からは，「図形」領域は＊と全国平均を上回っている。また，本時の既習事項である拡大図や 縮図をかく問題では７割の生徒が正解し，小学校の内容はほぼ定着している。数学の学習に関する 生徒アンケートの結果では，授業において 「自ら進んで学習に取り組んでいる」ことや 「自分で学 んだ実感がある」ことを感じている生徒が多い。これはワークシートの活用により自力解決の時間 を確保しているためであると考えられる。 小学校との関連を踏まえて，本単元の内容の系統 性が記述されています。 （２）教材観 小学校第６学年では，縮図や拡大図について学習している。第１学年では，図形の作図や移動を 取り扱っている。さらに，扇形の弧の長さと面積，基本的な柱体，錐体及び球の表面積と体積が求 められるようにしている。第２学年では，三角形の合同条件を用いて三角形や平行四辺形の基本的 な性質を論理的に確かめることを学習している。第３学年では，三角形の相似条件などを用いて図 形の性質を論理的に確かめ，数学的に推論することの必要性と意味及び方法の理解を深め，論理的 に考察し表現する能力を伸ばすことをねらっている。また，基本的な立体の相似の意味を理解し， 相似な図形の性質を用いて図形の計量ができるようにするのに適した内容である。 （３）指導観 本時の学習では，相似な図形の性質を活用する内容として，校舎の高さを求めさせたい。この学 習は，小学校第６学年時に縮図や拡大図の学習においても取り扱っている。したがって，例題につ いては既習事項の確認として扱い，説明させながら進めたい。そして，相似を学習したことによっ て相似比を使って求めさせたい。また，実際に校舎を測るためにはどの部分の長さや角度が必要か を考えさせ，実生活の中で相似を利用して考えられる場面を見いだし，生徒が実際に体験をとおし て課題を解決していくようにしたい。 小学校との関連を踏まえて，本単元での中学校としての指導をど ４ 単元の目標 のようにするかが記述されています。 （１）数学への関心・意欲 ・態度 ○ 三角形の相似条件に関心をもち，三角形が相似になる条件を調べようとする。 ○ 相似の考えを活用して，身の回りにある建物の高さや２地点間の距離を，間接的に求めようと する。 （２）数学的な見方や考え方 ○ ２つの三角形が相似であるかどうかを，三角形の相似条件を用いて考えることができる。 ○ 相似の考えを用いて，具体的な事象を考察し，その結果が適切であるかどうか振り返って考え ることができる。 （３）数学的な技能 ○ 相似な図形の性質を使って，対応する辺の長さや角の大きさを求めることができる。 ○ 相似の考えを使って，直接測定できない長さを求めることができる。 （４）数量や図形などについての知識 ・理解 ○ 相似な図形の性質や三角形の相似条件について理解することができる。 ○ 具体的な事象の中には，相似の考えが使われている