物理学教室年次研究报告2016年-大阪立大学大学院理学研究科.PDF

物理学教室年次研究報告 2016 年度 大阪市立大学 大学院理学研究科・理学部 物理学教室 目次 序1 2016 年度物理教室談話会2 研究報告 物性物理学講座 超低温物理学研究室研究室4 光物性物理学研究室9 生体・構造物性物理学研究室11 素励起物理学研究室14 電子相関物理学研究室20 レーザー量子物理学研究室25 宇宙・高エネルギー講座 宇宙線物理学研究室27 高エネルギー物理学研究室33 重力波実験物理学研究室40 宇宙･素粒子実験物理学研究室48 基礎物理学講座 素粒子論研究室52 数理物理研究室57 宇宙物理研究室61 原子核理論研究室64 序 2016 年度理学研究科数物系専攻(物理学) ・理学部物理学科年次報告をお届けする季節と なりました。早いもので、21 世紀に入り既に十数年が経ち，本学の独立法人化からも既に 10 年の年月が経ちました。日本及び日本を取り巻く政治・経済・安全保障は、残念ながら 予断を許さない状況を呈しています。AI 等の急速な進展とも相まって、我々の5 年後、10 年後の生活を明確に想像するのは極めて困難です。大学内では荒川哲男学長のもと新体制 が発足し、法人統合に向けた様々なアイデアが試作・試行されていますが、その全てが物 理学科にとって俄かに受け入れられるものというわけではありません。 学科内では、原子核理論研究室の櫻木弘之教授が副学長として大学執行部に異動されま した。研究科の計らいにより、２名の特任教員を配していただきました。物理学科では、 過去２年間、定年退職・栄転に伴う新規採用を首尾よく実行し、教員若返り・強力化に成 功しています。今年度は、宇宙・素粒子研究室に岩崎昌子准教授が着任されました。一方、 これは私見かもしれませんが、近頃しばしば耳にする過去10 年の日本の学術の停滞と決し て無関係ではない形で、我々の近年の研究・教育にもイノベーションが必要かと思われる この頃です。ここに言うイノベーションとは、1 人の人間の1 点での成果により成し遂げら れるものではなく、多くの失敗を土台にした複数の人々の継続的努力によりのみ成し遂げ られるものです。 在籍教員は年々1 つずつ齢を重ねていきますが、学科には毎年元気な新入生が入ってきま す。彼らを失望させない学科で有り続けることを心から願いつつ、序文とさせていただき ます。 本年次報告の作成にご尽力くださいました石原秀樹教授、清矢良浩教授に感謝致します。 2016 年度（平成28 年度）主任 糸山浩司 1 ２０１６年度 物理学教室 談話会 談話会委員：森山、山本、小原 第１回 新入生歓迎談話会 講師：田越 秀行 准教授 （重力波実験物理学研究室） 題目：重力波初観測の衝撃 日時：2016 年4 月12 日（火）15:30 ～ 会場：学術情報センター１０階 大会議室 第２回 物理教室談話会 講師：岩崎昌子氏 （宇宙・素粒子実験物理学研究室） 題目：SuperKEKB 始動！－世界最高輝度の加速器で挑む標準模型を超えた物理探索実験－ 日時：2016 年6 月15 日（水）16:30 〜 場所：学術情報総合センター1F 文化交流室 第３回 物理教室談話会 講師：郡 和範 氏 （高エネルギー加速器研究機構） 題目：Higgs vacuum metastability in primordial inflation, preheating, and reheating 日時：2016 年 10 月19 日（水）15:00 〜 場所：理学部第４講義室 第４回 物理教室談話会 講師