南川水系河川整备基本方针福井県.PDFVIP

南川水系河川整備基本方針 福 井 県 目 次 1. 河川の総合的な保全と利用に関する基本方針 1 1.1. 流域及び河川の概要 1 （1） 流域の概要 1 （2） 河川の概要 3 1.2. 河川の総合的な保全と利用に関する基本方針 6 （1） 災害の発生の防止または軽減 6 （2） 河川の適正な利用及び流水の正常な機能の維持 6 （3） 河川環境の整備と保全 7 2. 河川の整備の基本となるべき事項 9 2.1. 基本高水並びにその河道および洪水調節施設への配分に関する事項 9 2.2. 主要な地点における計画高水流量に関する事項 9 2.3. 主要な地点における計画高水位および計画横断形に係る川幅に関する事項 10 2.4. 主要な地点における流水の正常な機能を維持するため必要な流量に関する事項 10 1. 河川の総合的な保全と利用に関する基本方針 1.1. 流域及び河川の概要 （1） 流域の概要 みなみがわ じゃくたん とうきんざん おおい 南川は、京都府・滋賀県との境の若丹山地にある頭巾山に源を発し、大飯郡おお おにゅう な た しょうむら おばま い町（旧遠敷郡名田庄村）を東流し、北東に方向を変えてからは小浜市内を流れ、 たむらがわ おばまわん 途中、支川である田村川のほか多くの渓流や小河川を併せ、日本海に面した小浜湾に 注ぐ二級河川です。 2 流域面積は211km 、法定河川延長は南川32.42km、田村川8.6km です。 その流域は、おおい町および小浜市に属し、おおい町では旧名田庄村区域の全面 積を、小浜市では全面積の約５割を占めています。流域のほぼ９割が山地で構成さ れており、上、中流部の沿川では狭小な谷底平野に集落、農地が形成され、下流部 は沖積平野に立地する小浜市の中心市街地を貫流しています。 （地形・地質） 南川とその支流により形成された扇状地性低地を挟み、200～400m の小起伏山地お よび400～600m の中起伏山地が広がります。小浜市街地が形成されている下流部は、 三角州性低地となっています。 地質は、南川とその支川に沿っては更新統～完新統の砂礫層が分布しています。 周辺の山地は、大半が粘板岩より形成され、珪岩質岩石、輝緑凝灰岩が地質断層に 沿って点在しています。 （気象） わかさ 南川流域が位置する若狭地域は、日本海気候区に属しますが、北陸地方の最南端 わかさわん つしま に位置し、また若狭湾沖を流れる対馬暖流の影響を受けて、気候は比較的温暖です。 降水量は、梅雤期の6～7 月、台風期の9 月のほか、冬季に雪が多い日本海気候区 の特徴を反映し、12～2 月が多くなっています。 （植生） 上流部の山地では、自然植生のブナ林とスギ・ヒノキなどの植林による常緑針葉 樹林帯が形成されています。中・下流部では、スギ・ヒノキなどの植林および常緑 の低木・中木を下生えとするアカマツ・クロマツ林が主体となっています。 1 かりた ひ め じんじゃ わかみやはちまんじんじゃ 流域内の貴重な植生としては、「苅田比売神社のムクノキ」「若宮八幡神社のフ の かたに