渋谷区立松濤美術館 プレスリリース
展覧会概要
いまよう
『今様』とは今ではほとんど使われることのなくなった古い言葉ですが、もともとは「当世風」「現代
的スタイル」という意味です。つまり「新しい」という意味の「古い」言葉なのです。本展では この矛
盾をはらんだ『今様』というこの言葉をキーワードに、伝統的な手法や主題 に接点を持つ 6 名の現代ア
ーティストを取り上げ、古くからの美術・工芸品から彼らが何を受け継ぎ、自身の表現として昇華させ
ているのかを探ります。
彼らが制作するのは、染織、絵画、陶芸、漆芸、木彫、金工の作品です。伝統的な技法や材質を創作
に取り入れている点で「伝統主義者」と言えるかもしれません。しかし作品を見ると、日本の伝統の保
存や再現へと向かうのではなく、むしろなじみ深いものを見たことのないものへと変容させようとして
います。これこそ『今様』なのです。
作品の中にいかに現代的要素をはめ込むのか、そこに作家たちの機知やユーモアを見て取ることがで
きます。そうして表れる伝統との差異は私たちに新鮮な感覚を与え、「伝統」とは何かを改めて問いかけ
てくるようです。
今回、現代美術作品約 40 件に加え、作品との関連性をより理解して
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