山梨県教育大纲-山梨県总合教育センター.pdf

山梨県教育大綱 （山梨県教育振興基本計画） 令和元年（２０１９年）６月 山 梨 県 山梨県教育委員会 山梨県教育大綱 （前文） 私は、この山梨を、昨日より今日が良くなったという「実感」、今日より明日が 良くなるという「確信」が持てる、そうした希望と元気と活気のある県にして参り ます。 そのためには、子供たちが希望に満ちた未来を歩み、将来、地域のたくましい担 い手となって活躍できる山梨県を創っていくことが重要であり、次代を担い本県を 支える原動力となる子供たちへの大胆な投資が必要です。 子供の教育環境を充実させ、個性を生かしながらそれぞれのフィールドで活躍で きる人材に育てることこそ、山梨発展の１００年の大計となると信じています。 本県で育つ子供たちは誰でも、どのような家庭環境にあっても、その子の個性を 生かして社会で活躍できるよう、一人ひとりに向き合った、きめ細かで質の高い教 育を受けられる環境の実現を目指します。 そこで、本県の教育、学術及び文化の振興に関する総合的な施策の方針となる教 育大綱において、私が特に重点的に進める教育施策の方針を、皆様にお示ししたい と思います。 （幼児教育の充実） 人生１００年時代を迎え、長い人生を実りあるものとするために幼児期は成長の 土台を作る貴重な時期であることから、私は、保育所・幼稚園・認定こども園にお いて、本県の豊かな自然環境を生かした活動などを通じ、子供たちの知的好奇心や 感性を育む幼児教育の充実を図ります。 （一人ひとりに向き合った教育のための環境改善） 私は、教員がきちんと子供と向き合うことなしに質の高い教育は生まれないと思 っています。教員の多忙化が社会問題となる中、教員の負担軽減に積極的に取り組 むことで、教員が一人ひとりの子供と、じっくりと向き合う時間を確保します。 さらに、いじめや不登校などの課題に対して、きめ細かく速やかに対応するため、 子供の心の悩みを受け止めるスクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカ ーなど専門家の配置と活用を進めます。 （公立小中学校における少人数教育） 教員ひとりが受け持つ児童生徒数を削減することができれば、児童生徒一人ひと りへのよりきめ細かな指導が可能となります。 きめ細かな指導は、学力の向上はもとより、サポートの必要な子供に対しても十 分に配慮することが可能となります。そこで、公立小中学校における１クラス２５ 人を基本とする少人数教育を計画的・段階的に導入することにより、家庭環境の如 何を問わず全ての児童生徒がその可能性を最大限に発揮できるようにするための 教育環境を整備します。 （山梨で活躍する人材の育成） 本県には、高度な技術を有する機械電子産業や古くから受け継がれてきた伝統産 業が数多くあります。県内外の学生や生徒に対し、こうした企業や伝統産業の魅力 を発信するとともに、インターンシップ等を通じて理解を深めていただくことによ り、多くの若者が県内において未来を描き、夢を叶えられるよう支援します。 （スポーツに親しむ環境づくり） スポーツは、個人の健康を増進するばかりでなく、人と人とを結ぶ架け橋となり、 豊かで健全なコミュニティの創造にもつながります。私は「一人一スポーツ」を提 唱し、県民のライフステージに応じたスポーツへの参画機会を増やすとともに、指 導者の育成やスポーツ施設の充実を図ります。 （文化の振興） 幼少期より本物の芸術・文化に触れる機会を提供するなど生涯を通じた文化芸術 活動の推進を図ります。また、本県の自然や歴史、風土に培われてきた彩り豊かな 地域文化の継承と活用を通じ、心豊かな県民生活と活力ある地域社会の実現に向け た環境づくりを進めます。 こうした私の思いは、「学び続け 共に生き 未来を拓く やまなしの人づくり」 を基本理念とした山梨県教育振興基本計画に施策としてお示ししました。 施策の実施に当たっては、教育委員会としっかりタッグを組み、国や市町村、 関係団体、地域の皆様との力強いパートナーシップにより一丸となって取り組ん で参ります。 令和元年６月