2013年大学院研究奨励赏受赏者75名-自动车技术会.pdf

2013年度 大学院研究奨励賞 受賞者（75名） ※五十音順，敬称略 No. 受賞者氏名 所属大学名 専攻 研究テーマ 研究概要 1 浅野 悠介 福井大学 大学院工学研究科機械工学専攻修士2年 炭化水素化合物の化学構造と自着火特性 古くより知られている炭化水素化合物の化学構造と自着火特性の関連について，燃焼反応機構を基に考察した．まず，燃焼化学反 応モデルを用いてC1-C10までのすべての異性体の着火遅れ時間を計算し，燃料中の炭素鎖の長さ，分岐構造の位置などに着目 して着火遅れ時間の特徴を整理した．次に，反応経路解析の結果から，着火遅れ時間を特徴付ける重要な素反応群を明らかにし た． 2 有光 哲彦 中央大学 大学院理工学研究科精密工学専攻博士3年 感性を考慮した活動支援のための機能性を 人の活動支援のための機能性を有する音環境をスマートサウンドスペースと定義し，設問調査に基づく主観評価および生体情報に 有する音環境創造に関する研究 基づく客観評価より感性のメカニズムを聴覚モデルとして構築し，人の目的に適切な音環境を多領域で独立に創造する基礎研究で ある．快適なエンジン音のメカニズム解明，自動車ボディの色彩およびトリム材質等の視覚を考慮したサウンドデザインを提案し， 多領域音場制御を自動車車室内に適用している． 3 池上 翔大 横浜国立大学 大学院工学府システム統合工学専攻材料設 ボルトで締め上げたAl-Si系ダイカスト合金構 近年の地球温暖化に伴い、フロン系冷媒ガスの代わりに二酸化炭素を用いたカーエアコン用コンプレッサの開発が期待されている 計工学コース修士2年 造体のリラクセーション特性評価 が、使用環境温度や圧力が増加するため締結部に緩みが生じることが問題となっている。本研究では、コンプレッサの構成材料で あるAl-Si系ダイカスト合金を鋼製のボルト・ナットで締上げ、高温で長時間保持した際のボルトの緩み（増締め）を実測し、対応する 析出組織やポアの形成挙動からその機構を明らかにした 。 4 伊藤 光 大同大学 大学院工学研究科科機械工学専攻修士2年 4輪インホイールモータ車のスタビリティコント インホイールモータは各車輪を個別に制御する事で駆動力を自在に変更できる．これにより横滑り防止装置やトラクションコントロー ロール，ヨーモーメントコントロール制御の検 ルシステムの適用も期待できる．本研究では，4輪インホイールモータ車において駆動･制動を自在に制御できる特徴を活かした理