公共交通-鹿児岛.pdf

８章 ４章から７章までに掲げる事業及び措置と一体的に推進する事業に関する事項 ８．４から７までに掲げる事業及び措置と一体的に推進する事業に関する事項 ［１］公共交通機関の利用者の利便性の増進及び特定事業の推進の必要性 (1) 現状分析 本市の中心市街地は、鉄道・バス・市電・フェリーなどの公共交通が充実しており、世界文化 遺産や桜島・錦江湾ジオパークなど、世界に誇れる観光資源にアクセスする交通インフラの拠点 にもなっている。 これまでの中心市街地活性化の取組により、市電・市バスの低床車両の導入など、誰もが利用 しやすい公共交通の実現が図られたほか、市電停留場やバス停の上屋整備などにより、公共交通 利用者の利便性向上が進んだ。また、鹿児島中央駅と地下通路で直結したバスターミナルを整備 したほか、JT 跡地には、交通局局舎・電車施設を整備するなど、公共交通の運行拠点の集積も 図られた。その他、27 年 3 月から供用開始したコミュニティサイクル「かごりん」の利用回数 は、年間 13 万回を超えるなど、市民や観光客が街なかを機動的に移動できる交通手段として、 街なかの回遊性向上に寄与している。 これらの取組により、中心市街地の公共交通機関の利便性が高いと思う市民の割合は半数を超 えている（52.4%）ものの、市民の来街機会は減少し、歩行者通行量も伸び悩んでいる。 (2) 公共交通の利便増進の必要性 このような現状を踏まえ、来街しやすく気軽にまち歩きを楽しめる交通環境を整備することは、 中心市街地の活性化のために必要である。 そのため、鹿児島駅周辺では、JR 鹿児島駅の駅前広場や東西自由通路等の整備を行うととも に、一体的に市電停留場の整備も行い、交通結節機能の強化や公共交通利用者の利便性向上に取 り組む。また、市電・市バスのバリアフリー化やバス停の上屋整備、観光客等が気軽に移動でき る周遊バスの運行やコミュニティサイクルの運営など、公共交通の環境整備や来街者の回遊性向 上にも引き続き取り組む。さらに、九州新幹線からの二次アクセスの充実や回遊性の向上を図る ため、鹿児島ならではの特色ある公共交通である路面電車の観光路線新設に向けた検討を行う。 (3) フォローアップの考え方 毎年度、事業の進捗状況の調査を行い、状況に応じて事業促進などの改善措置を講じる。また、 計画期間満了時に取組の検証・評価を行い、引き続き中心市街地活性化の効果的な推進を図るも のとする。 149 ８章 ４章から７章までに掲げる事業及び措置と一体的に推進する事業に関する事項 ［２］具体的事業の内容 (1) 法に定める特別の措置に関連する事業 該当なし (2) ①認定と連携した支援措置のうち、認定と連携した特例措置に関連する事業 該当なし (2) ②認定と連携した支援措置のうち、認定と連携した重点的な支援措置に関連する事業 事業名、内容及び 実施 中心市街地の活性化を実現するための 支援措置の内容 その他 実施時期 主体 位置付け及び必要性 及び実施時期 の事項 ［事業名］ 鹿児島市 駅東西の交通結節機能を強化し、利便 ［支援措置］ 鹿児島駅周辺都市 性・安全性の向上を図る広場等の整備 社会資本整備総 拠点総合整備事業 や、回遊性のある歩行者ネットワークを 合交付金（都市再 （道路、地域生活基 形成し、にぎわい・交流の創出を図る自 生整備計画事業 盤施設、高質空間形 由通路整備や道路改良を実施する事業 （鹿児島駅周辺 成施設）【再掲】 である。 地区（第２期））） 本市の北の玄関である鹿児島駅周辺 ［内容］ 地区にふさわしい都市空間が形成され ［実施時期］ ・市道上本町磯線道 るとともに、来街者の利便性や集客力の H30 年度～R4 年 路