日本文学史ー中古文学古代後期文学-ま とめ.pptVIP

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日本文学史ー中古文学 中古文学の流れ 一、中古文学の背景 三、主な作品 源氏物語ー若紫 源氏物語ー朝顔 主な内容ーー光源氏(ひかるげんじ)の女性遍歴      一夫多妻制(いっぷたさいせい) 背景      妻問い婚(つまといこん) 美意識ーーもののあはれ(物哀)  平安朝の文芸理念を示すといわれる語で、本居宣長(もとおりのりなが)が重視した点でも知られる。「あはれ」は「物に感ずること」で、「何事にまれ、感ずべき事にあたりて、感ずべき心を知りて感ずるを、もののあはれを知るとはいふ」のであり、とくに『源氏物語』は「もののあはれ」を表現した最高の作品とされる。  ① しめやかで、しみじみとした感動。  ② 深く心の底から沸き起こるような感動。  ③ 対象の本質に深く没入する態度。 源氏物語の特質: ①先行文学の集大成であり、日本古典文学の最高傑作である。 ②構想が雄大で、登場人物約400余名、70年にわたる。 ③自然と人事を調和融合し、「もののあはれ」の情趣が底流。 ④文章は流麗、典雅、優美である。 ⑤人間性格は明確に描かれ、心理は精細に掘り下げられている。 ⑥中国文学の影響と仏教思想の影響がみられる。 物語の系譜 紫式部と清少納言ー王朝文学の双璧 随筆ー枕草子 有名な冒頭  春はあけぼの。やうやうしろくなり行く、山ぎはすこしあかりて、むらさきだちたる雲のほそくたなびきたる。  夏はよる。月の頃はさらなり、やみもなほ、ほたるの多く飛びちがひたる。また、ただひとつふたつなど、ほのかにうちひかりて行くもをかし。雨など降るもをかし。    秋は夕暮。夕日のさして山のはいとちかうなりたるに、からすのねどころへ行くとて、みつよつ、ふたつみつなどとびいそぐさへあはれなり。まいて雁などのつらねたるが、いとちひさくみゆるはいとをかし。日入りはてて、風の音むしのねなど、はたいふべきにあらず。    冬はつとめて。雪の降りたるは言ふべきにもあらず、霜のいと白きも、またさらでもいと寒きに、火など急ぎおこして、炭持てわたるもいとつきづきし。昼になりて、ぬるくゆるびもていけば、火桶の火も白き灰がちになりてわろし。    特質: ①日本最初の随筆文学作品。 ②明るく知的な「をかし」の美がみなぎっている。 ③鋭い観察眼、鋭敏な感覚によってとらえられている。時には哲学的。 ④印象鮮明な描写と簡潔で歯ぎれのよい文体である。 枕草子の美意識ーーをかし   日本の古典文芸において一種の美意識を表す語で、美的理念を示すことばにもなっている。その用例は平安時代以後にみられ、基本的には対象を興ありと思う明るい快適な感情を主とすることばであろうが、美として優美に近いものを表す場合と滑稽を表す場合とが両極として考えられる。   ①明朗で、かわいた情趣。   ②いいもの、気のきいたものに対する讃美。   ③対象の表面を感覚的に眺める態度。 説話文学 説話(せつわ)   文字によらずに、口伝えによって継承される口承文芸のうち、散文で表現されるもの。神話、伝説、昔話、世間話などが含まれる。体験的事実の報告ではなく、伝聞による報告であるところに特色がある。 説話文学(せつわぶんがく)   文章として記載された説話を、その文学性に着目してよぶ称。特に日本の古代・中世文学史で、「和歌文学」「物語文学」などに対比されるものに、この語を用いる。個々の説話は、『今昔物語集』などの題からもわかるように、古くは「物語」の一種と考えられたが、それらを収集・編纂(へんさん)した説話集は通常の物語とは別の印象を与えるので、雑書・雑抄扱いにされたり、仏教的なものは仏書のなかに含まれることが多かった。

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