日剧剧本___ハケンの品格.docVIP

ハケンの品格#01 『スーパー派遣登場』 「2007年、冬。 永久不滅と思われていた終身雇用、年功序列といった、 日本の雇用形態は、瀕死の狀態に陷っていた。 長引いた不況で、企業は自らをスリム化するために、 勞働力のアウトソーシング化を進め、 その結果、非 とくに、派遣と呼ばれる人類が、 爆發的に增殖することになった。 現在、派遣人口300万人。 しかし、給与は時給制でボーナスなし。 交通費は、原則自己負担。 3ヵ月後との契約見直し。 その環境は不安定で嚴しい。 そんな茨の道を、逞しく生きる、派遣たち。 ＝スペインアンダルシア＝ ギターに合わせて歌い踊るジプシー。 大前春子（篠原涼子）はその人々と感動の再會を果たす。 「例えばこの女。 あなたの隣りのデスクにも、 ある日、何の前触れもなく、 こんなとんでもない、スーパー派遣がやってくるかもしれない。」 そんな春子の携帶に着信メールが届く。 『S-hitotugi@haken あけましておめでとうございます 謹賀新年。面談の要請が 多社から入っておりますので、 至急ご連絡ください。 ハケンライフ一ツ木』 「もう、年明けちゃったんだ。」と呟く春子。 『ハルコ？』少年が聞く。 『もう行かなくちゃ』 『アディオス！』 春子は人々に笑顔で手を振り、スペインをあとにする。 ＝東京＝ 森美雪（23） アルバイト81万円 「もしもし、お母さん？ お正月さ、歸れなくてごめんね。 ば。 もうちょっと東京で頑張ってみるからさ。 だって會社いっぱいあるがんね。 絶對どっかに入ってみせるからさ。 大丈夫大丈夫。もう切るかんね。そいじゃーね。」 大晦日にアルバイトをクビになった森美雪（加藤あい）は、 母からの電話を切ったあと、雪の降る空を見上げてため息 すがる思いで派遣會社＜ハケンライフ＞の面接を受ける美雪。 ＜ハケンライフ＞のマネージャー 「派遣というのは、うちのような派遣會社に登錄して、 いろんな企業に出向いて働くスタッフのことです。 お給料は時給で、我々_____派遣會社が支拂います。 まずは登錄していただく爲に、一般常識のテストと、 パソコンのスキルをチェックしましょう。」 「私、高望みはしません。 とにかく、早く仕事につきたいんです！！」 一ツ木愼也（30） ハケンライフ社員402万。 丸の內にある老舖の食品會社＜Ｓ＆Ｆ＞。 同期入社の里中賢介（小泉孝太郞）と東海林武（大泉洋）は新年早々、 共に辭令を受ける。 桐島敏郞（59） Ｓ＆Ｆ部長1600万 田中賢介(30) Ｓ＆Ｆ社員580万円 東海林武（32） Ｓ＆Ｆ社員625万円 黑岩匡子（30） Ｓ＆Ｆ社員520万円 賢介と東海林は同期ですが年收の差、45万円。 賢介と匡子は同い年ですが、ここでも年收の差、60万。 東海林は花形部署の販賣二課主任に昇進し、 一方賢介は新設のマーケティング課の主任に昇進した。 「期待してるぞ！」桐島部長の言葉に、 「ありがとうございます。 期待に添えるよう頑張ります！」と答えたものの、 營業部の隅の物置のような場所に新設されたその課に配屬された賢介は、 歸りのバスのシートで、前に老婆が立っているのにも氣付かないほど 落ち込んでいた。 すると、突然腕が伸びてきてネクタイをむんずと摑まれ、 そのまま引きずり起こされた。 驚いた賢介が目の前の浮浪者のような女に睨まれ、啞然としていると、 老婆は次の停留所でバスを降りていき、その空いた席にその女が 当たり前のようにその席に座る。 「あ 「何か？」その女性に睨まれ何も言えなくなる賢介。 その女性が、大前春子だった。 ＝ハケンライフ＝ 美雪が一ツ木に聞く。 「あの！ 仕事はまだ紹介してもらえないんでしょうか。 私このままだと、アパート追い出されてしまうんです。」 「こっちも頑張って探してますよ。 ただね、あなたのようにお勤めの経驗がないと、 派遣先が、限られてしまうんです。」 その時、一ツ木の携帶が着信する。 「あそこの社員は派遣をバカにしています！ 雜用しかさせないし、 昨日なんてヤキソバパン買いに行かされたんですよ！ もう終了しますって派遣先に行ってください！」 電話の樣子を伺っていた美雪、 「私なら、買いに行きます。ヤキソバパン！」 美雪が一ツ木に連れられ、派遣先の老舖＜Ｓ＆Ｆ＞に面談に行く。 「面談！？面接とどこが違うんですか？」 「つまりですね、面接というのは派遣語で禁じられているわけです。」 同じ頃、同じことを桐島に說明する東海林。 「我々派遣先は、派遣スタッ