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２．コンパクト断面設計を採用した鋼連続合成桁橋 －首都圏中央連絡自動車道 金谷郷高架橋の工事報告－ 設計小委員会 構造技術部会 佐々木 力 １．はじめに 高速道路の鋼橋建設工事では，PC床版を有する少数 主桁化，連続合成桁化など構造の合理化が積極的に図 られている。しかし，今後の道路建設においては，更 なるコスト縮減が求められ，鋼橋の分野においてもよ り一層の技術革新を図る必要がある。 すでに構造合理化されたシンプルな形式である鋼連 金谷郷高架橋 続合成2主桁橋において，更なる合理化を実現する方 法のひとつとして，米国の高速道路の規格に関する基 準設定機関であるAASHTO1）などの海外基準にみる限界 状態設計法（部分係数設計法（LRFD））の採用等，新 たな設計手法を取り入れることも考えられる。 図-1 位置図 以上のような背景から金谷郷高架橋では国内で初 表-1 橋梁諸元 めて実橋レベルでの種々の検討が行われ，限界状態設 道 路 規 格 第1種2級　Ｂ規格 上部工形式 鋼5径間連続合成2主桁橋 計法が適用された。本稿では，コンパクト断面の設計 橋 長 185.3ｍ 方法を中心に設計概要を報告する。 支 間 長 34.6+3＠38.3+34.6ｍ 有 効 幅 員 10.310ｍ 平 面 線 形 Ｒ=1400～Ａ=700ｍ ２．橋梁概要 斜 角 90°00′00″ 金谷郷高架橋は，千葉県大網白里町 （図-1）に位置 主要地方道の建築限界から桁高を1.5mと低く抑えて する鋼5径間連続合成2主桁橋である。橋梁諸元を表 いた。コンパクト断面を適用した場合の最適な桁高ス -1 に示す。また，構造一般図を図-2 に，標準断面図を パン比の目安は，既往の検討結果 2）によると1/25程 図-3 に示す。 度と想定され