担任が主で外国語活動の授業を行うために-愛知県.pptVIP

外国語活動の目標は、みなさんもご存じだと思いますが、次の通りです。 「外国語を通じて、 ①言語や文化について、体験的に理解を深め、 ②積極的にコミュニケーションを図ろうとする、態度の育成を図り、 ③外国語の音声や、基本的な表現に、慣れ親しませながら、 コミュニケーション能力の素地を養う。」です。 * この目標を図示すると、このようになります。 中学校英語科の目標「コミュニケーション能力の基礎」につながる、「素地」を養うのが小学校外国語活動の目標です。 そのために、すべての活動は、「外国語を通じて」行うこととし、 ①から③のそれぞれを、目指すことになります。 では、①から③について、順に、簡単にポイントをまとめてみます。 * まず、言語や文化について体験的に理解を深めることを目標とします。 日本語と英語の違いはこうだとか、文化の違いはこうだと、知識として理解を深めるのではなく、 実際に言葉を使ってみたり、違う文化を体験させることで、理解を深めていくことが大切になります。 そして体験を通して、実感として、言語や文化への興味?関心を深めたり、異文化を尊重する態度を育成していきます。 たとえば、「じゃんけん」を扱う場合、英語でrock, scissors, paperと言うんだ、韓国語ではこう言うんだと、知識として学ぶだけではなく、実際に英語や韓国語や中国語のじゃんけんを友だちどおしでやってみたり、韓国人のゲストとじゃんけんをしてみたりする体験を通して、文化の違っているところ、同じところなどに気付かせることが大切です。 * 次に、積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成を図ります。 外国語をしっかりと聞いて、相手の伝えたいと思っていることを理解する場面を与えたり なんとか自分の知っている言葉やジェスチャーなどを駆使しながら、自分の思いを相手に伝えようとする場面を与えたりし、コミュニケーションを楽しませることで、積極的にコミュニケーションしようとする思いを育てていきます。 スキットのセリフを一生懸命暗記させることに力を入れるよりも、簡単な表現を使ったり、ジェスチャーや絵を使ったりしながら、言葉のやりとりのおもしろさをどんどん体験させることのほうが、大事です。 * 最後に、外国語の音声や基本的な表現に慣れ親しませます。 中学校から始まる英語教育で行われているように、単語や文法表現を徹底的に覚えこませることはしません。 ゲーム的な活動や体験を通して、英語のリズムや発音をたっぷりと聞かせたり、いくつかの代表的な表現を使ってコミュニケーションを楽しませることが大切です。まちがった表現に過度に注目することなく、活動できたことをほめ、コミュニケーションを楽しむことを多く体験させたいと思います。英語を使ってゲーム的な活動に夢中になって取り組んでいるうちに、知らない間に英語を覚えちゃっていた、というのを体験させたいと思います。 * 　国が示している「外国語活動」は、英会話教室などで行われているいわゆる「児童英語（あるいは早期英語教育と呼ばれているもの）」とは、別のものだという認識をすることが大切です。「外国語活動」は、小学校５?６年で年間３５時間という限られた時間で行うことを考えると、十分聞くこと、そしてコミュニケーションを通して英語を話すことを中心とすべきで、フォニックスなど音声のルールや文字の指導については中学校にまかせたい部分です。 　また、コミュニケーションに関する事項で、強調したい内容は、 子どもたちに英語を使ってコミュニケーションする楽しさを十分に体験させたいということです。 子どもたちが言う「楽しかった。」の意味を吟味してください。 ゲームが楽しいだけでは、いけません。たくさん得点が取れたから楽しかったとか、チームが勝ったから楽しかったでは、意味が違います。友達とのコミュニケーション、ＡＬＴの先生とのコミュニケーションが楽しみになってくれば、積極的に英語を聞いたり、話したりするようになります。 そして、そうやって言葉を大切にしてやりとりをしていくことの大切さを学ばせたいと思います。 * それでは、外国語活動の実施上の注意点を２，３説明します。 平成２３年度から、５年生?６年生に対して、週１時間、つまり年間３５時間、外国語活動の授業を行うことが定められました。移行期間については、同じ時間数、実施してもよいということになっています。その場合は、総合的な学習の時間を使ってよいことになっています。 しかし、同じ事は３年?４年には、該当しません。１年から４年については、外国語活動の時間は正式にはありません。特別活動の時間や、生活科、音楽科、などの教科の時間を使うことも許されていません。総合的な学習の時間の中で行えるのは、探究活動や交流