第二章エゼネ旗の概况.doc

第二章　　エゼネ旗の概況 1．基本状況 エゼネ旗は行政上内モンゴル自治区のアラシャン盟に属している。総人口は約1．7万人で、農業·畜産業に従事する人口は5588人、農業·畜産業以外の人口は11286人。その他、予備役の8000余人。境界内に人工衛星発射基地と空軍訓練基地などがある。 モンゴル族を主体とし、漢族は多数を占める多民族の人口が集まった。少数民族の人口は5188人、その中、モンゴル族の4891人、回族の190人、満族の55人、チベット族の8人、トゥジャ族の16人、その他の民族の人口は28人。 全旗の面積は11．46万平方キロメートル。耕地総面積は29.1平方キロメートル、田畑は16.6平方キロメートル、牧草地面積は69705平方キロメートル、その中に利用できる面積は25360平方キロメートル。森林地帯の面積は3867.38平方キロメートル、ゴビの面積は6.48万平方キロメートル、その中に、砂漠面積は1.55万平方キロメートル。 2．地理、気候 地理的に内モンゴル自治区の最西端に位置して、東部はアラシャン高原のゾンナイ山とヤブライ山と連ねるグワイス湖の北山、東ゴビ地帯。南東はバダインジャリン沙漠。西部と南部はマゾンシャンと風化した低い山々、丘陵地帯、ゴビ。北部はすべて風化した低い山々と丘陵地帯、ゴビ。平均海抜は1000メートルぐらい、相対的高度は50?150メートル。主要な山脈であるマゾンシャンの一番高い海抜は1600メートル。内陸乾燥気候地帯であり、旱魃である。日照は十分で、朝晩と昼の温度の差が大きい。風と砂嵐は多い。年平均気温は8.3℃で、1月の平均気温はマイナス11.6℃で、最低温はマイナス36.4℃で、7月の平均気温は26.6℃で、最高温は42.5℃である。霜ない期間は少ない場合179日間、多い場合227日間。日平均気温は0℃以上の期間は3月中旬から10月下旬までである。年平均降水量は37ミリ、最大の降水量は103.0ミリ、最小の降水量は7.0ミリ。年平均蒸発量は3841.51 ミリ、湿度は0.01ミリ。普通は風が多い。春季、冬季の毎月に風が多くて、とりわけ春季に風が起こりやすい。年平均8級以上の強風の日数は44日間。常に強風は砂嵐と伴って、年平均砂嵐は14回である。人と牧畜の生存に非常に厳しい気候である。（図２－１　エゼネ旗の地図） 3．水文 （1.）水系　　 地表水は主に黒河で、昔は「弱水」と呼ばれていた。青海省と甘粛省に跨るチレン山脈の北麓に源を発する季節的な河川で、平地での水路は浅くて、広い、砂も多い。黒河は、甘粛省からエゼネ旗に入ったあたりで、二つの主たる河川に別れ、それぞれソゴノール湖とガションノール湖に注ぐ。東がエゼネ河であり、西がムレン河である。ムレンとはモンゴル語で「大河」を意味する言葉で、実際のところムレン河は、複数の支流に別れたり合流したりしながら、沙漠の中の湖にいたっていた。東のエゼネ河の方には、ナリン河すなわち「細い川」と呼ばれる河が平行して流れており、同じく沙漠の中の湖にいたっていた。このような複数の支流によって全体として三角州(エゼネオアシス)が形成した。河の流れる道のりは250キロメートルで、河床の平均広さは150メートルぐらいで、正常水位は1.5メートルぐらいで、平均流量は秒当たり200～300立方メートル。エゼネ旗の境界内のすべての河川のトータルの長さは647キロメートル。地下水は主に黒河の水に頼って涵養されてあって、水力の傾斜度は1/1000?1/2000。地下水位の変化は河水の流量に制約されて上昇したり低下したりする。涵養される地下水の量は年に4.49億立方メートルで、年に3.39万立方メートルの量を採掘することができる。その中、灌漑に適する淡水は年に3.23万立方メートルである。川沿いの地域の潜水は地下1?3メートルで、水質もよい。水質は国家標準にあっていて、人と牧畜の飲用水にすることができる。採掘する深さは100?150メートルで、深い井戸を整備するのに相応しい。（図２－２　黒河流域とエゼネ旗の境界の関係） (2)　湖 ガションノール湖（西居延海）、モンゴル語で「苦い湖」と言う意味。ダライフブ鎮から西北方向へ52キロメートル離れたところに位置するムレン河の末端湖である。もとの水域面積は60平方キロメートルであったが、黒河中流の張掖商品糧食基地の用水量の猛増加のため、1961年に干上がった。湖水は塩化、アルカリ化の度が高い。水域から5キロメートル近い浜では草木が生えない、人と牧畜は入りにくい。 ソゴノール（東居延海）、モンゴル語で、「カワウソは多い湖」という意味。ダライフブ鎮から北の方向へ40キロメートル離れるところに位置してある。河水が激減したため、面積は30平方キロメ