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「日本画」、その技法と歴史について 博物館ボランティア養成セミナー（7） 「日本画」、その技法と歴史について 教育人間科学部山本眞也 教育人間科学部の山本です。芸術環境講座に所属しています。分かり易く言えば教育の 美術科です。あさひ町の展示館が出来て、学部毎に展示室があるのですが、教育の方はな かなかまとまって展示できるものがなく、今までなんとかやりくりし、やってきたのです が、それでも美術科や書道科に少し作品や資料がありまして、何とか凌いでいる今の状態 です。これは今年美術科で単独に作ったパンレットですが、六月から一年間にわたっての 展示です。第一回「本物・ニセモノ・模写・複製」展というのをやりました。これは皆さ んご覧になられたと思いますが、私はそれに多少関わっていまして、その話は後でしてい きたいと思います。今は第二回目です。これは西洋画の教官です。現代美術、私はまだ見 ていないのですけれども、何かそういうものが展示されていると思います。 次がパンフレットの一番裏にあります。二月から五月という大変に大雑把な期間で、私 の作品展ということで展示をいたします。現場の部屋があのような造りのものですから、 どういう企画展示をしようかといろいろ考えたのですけれども、展示空間がいいような悪 いようなで今ひとつ難い所があります。できるだけ大きい方がいいのかなと思いまして、 此処の裏の写真に載っている四曲の犀風です、1999年のものを間違いてしまいました。そ れともう一点屏風があって、それから表紙のものが1mxlmの日本画です。点数として は五点から六点、花鳥に絞って展示をしたいと思っています。旧作ばかりではと思、間に 合えば新作を一点描いて展示したいなと思っています。もし機会がございましたら、その とき現場で話ができればと思っております。 ここの企画委員をやっている先生から何か講座をというお話しがありまして、このよう になりました。「日本画の技法と歴史について」という堅苦しいことで、私は「日本画の楽 しみ」でいいと思ったのですが、それでは軟らかすぎるとこのようなタイトルになりまし た。皆さんは既に日本画とはどういうものなのかご存知で、説明するまでもないと思うの ですが、私もよく「何をやっているのですか」と聞かれる、「絵を描いています」と、そう すると先ず答えが「油ですか」と聞かれて「いや、日本画です」大体そういうパターンが 多いのですが、日本画をご存知の方は「ああ、いいですね」とか、「どういう作家が好きで すか」とか、いろいろ聞かれます。そうじやないと、「日本画はお金がかかるのだそうです ね」「絵の具が高いそうですね」そういう間や、「日本画は水墨画ですか」、そういうふうに 言われることもあるのです。 日本という国の名前が付いていながら、油絵から見ると認識度が少し弱いのかなという 87 博物館ボランティア養成セミナー(7) 気がしないでもないでもありませんo一年の学生が先ず入ったときに私の授業で､美術系 はいろいろやるが､私は日本画が専門なので､日本画について何でもいいから知っている ことを書けと､アンケートをとるのですo作家や､作品でも良い､何でもいいから､とに かくそういう人を知っているとか､どこかで展覧会を見たことがあるとか､大体返ってく るのが､富士山の絵と返ってきて､時代や作者が分からない､葛飾北斎とか､そういうの があります｡そういえば田舎に古い絵があったo暗い絵だったoそれは多分掛軸だと思う のですけれども,そういうのが割りと多いです｡ それも間違いではないのですが､もう一寸表現の幅が広がって多様化して面白いのだよ ということを基礎実習で知ってもらえればとやりますが,終わって講評会でどうだったと いうと､まあ結構おもしろかった､良い感性を持っている学生は､少ない絵の具で何とか やりくりし独特の表現をしたりしていますo古い日本画という固定観念が無くてそういう 素材を使って自分の表現ができれば､それもーつの方法なんだという考えを持ってもらえ ればいいなと思ってやっていますo本来なら続けて四年間やれれば良いのですけれど､此 処では教育ですから､広く浅く一回の体験で終わる場合もありますoやりたいという場合