輸血の歴史 - home.hiroshima-u.ac.jp文稿.pptVIP

輸血副作用 溶血性副作用 * 琉球大学輸血部 佐久川　廣 溶血 発熱／悪寒（非溶血性） アレルギー アナフィラキシー 輸血関連急性肺障害（TRALI） ACE阻害剤による非典型的な反応 循環系への負荷過剰 溶血 空気塞栓 低カルシウム血症 低体温症 急性-免疫性 急性-非免疫性 輸血副作用（１：急性反応（24 時間以内）） （AABB Technical Manual Ver.13　一部改変） 赤血球抗原に対する同種免疫 HLA抗原に対する同種免疫 移植片対宿主病(GVHD) 輸血後紫斑病 免疫修飾 鉄の過負荷 遅延性-免疫性 遅延性-非免疫性 輸血副作用（２：遅発性反応（24時間以降） ） （AABB Technical Manual Ver.13　一部改変） 琉球大学輸血部 佐久川　廣 1997年 （平成9年） 2月19日 毎日新聞（夕刊） 輸血事故報道 Jean Baptise Denys （17世紀、フランス） 「その血液（子羊血）が彼の静脈に入り始めるや否や、腕、腋 　窩に沿って熱感が起こった。脈拍は高まり、顔中に多量の汗 　をかいた。脈は著しくかわり、腎臓のあたりに痛みを訴え、 　また胃のあたりに不快感があった。彼の血管の中に血を送っ 　たパイプが取り除かれ、傷が閉じられたとき、患者は約30分 　程前に食べたベ－コンなどを嘔吐した。排尿、排便がしたく 　なった。彼はまもなく横になり、２時間後に胃を不快にする 　液を吐出した。その後約10時間、次の朝まで眠った。起きた 　ときはかなり落ち着いたが、四肢は全て痛み、だるかった。 　大きなグラス一杯排尿したが、その色は黒色で煙突の灰を混 　ぜたようであった。」 初期の輸血の記録 補体の活性化 C3a C5a 血管の拡張 低血圧 DIC フィブリンの沈着 腎不全 血管内溶血 貧血 （赤血球） （IgMクラスの 　　自然抗体） 不適合輸血の病態 ただちに輸血を中止し、バイタルサインのチェック 輸液（リンゲル液、１号液）を開始 血液検査 　CBC 　PT, FDP, フィビリノ－ゲン 　BUN, Creatinine, Na, K, Cl 血液ガス ショック、 アシド－シス対策 ド－パミン ハイドロコ－チゾン 重曹 DICの治療 ヘパリン 蛋白分解酵素 阻害剤 腎不全の治療 利尿剤（フロセミド） ハプトグロブリン 透析 不適合輸血時の対処法 　 輸血量（ml） ～100 ～200 ～500 ＞500 件数 72 47 48 34 死亡例（％） 4（5.6） 6（12.8） 13（27.1） 10（29.4） 不適合輸血の死亡率（輸注血液量との関連） 組み合わせ Ａ 　 Ｏ Ｂ 　 Ｏ AB Ｏ Ｂ 　 Ａ AB 　 Ａ Ａ 　 Ｂ AB 　 Ｂ 件数 14 8 2 5 9 11 2 死亡数（原疾患による？） 3（1） 3（2） 1（1） 1 0 1（1） 0 ABO型不適合輸血51件（Major Mismach） 　輸血後５～７日で溶血発作を起こす。 　もともとあった少量の抗体が輸血の刺激 （booster効果）により、抗体濃度の急速な 　上昇が起こり、溶血反応を惹起する。 遅発性溶血性輸血副作用（delayed hemolytic transfusion reaction） 血管内溶血 　　抗Ａ、抗Ｂ、抗Lea、抗Leb、その他 血管外溶血 　　抗Ｄ、抗Ｅ、その他 溶血反応とその原因抗体 *