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平成１９年老年医学卒業試験 Ver.1.30 １．老年者の血圧に関して正しいのはどれか。（複数回答） （a）収縮期の血圧が140mmHg以上かつ拡張期の血圧が90mmHg未満を収縮期高血圧とよぶ。 （b）拡張期の血圧の方がリスクとしてより重要である。 （c）至適血圧は収縮期血圧130mmHg未満かつ拡張期血圧70mmHg未満である。 （d）脈圧が大きい方が、予後がよい。 （e）高血圧の定義は、老年者でも成人若年者でも同じである。 ２．老年者高血圧の治療に関して正しいのはどれか。（複数回答）（a）収縮期の血圧が180mHg以上は全て薬物療法の適応である。（b）運動は、非薬物療法には入れない。 （c）拡張期の血圧は、90mmHg未満になるように治療する。 （d）減塩は、若年者ほど有用ではない。 （e）糖尿病を合併している場合は、最初から薬物療法を開始する。 ３．老年者高血圧の特徴について正しいのはどれか。（複数回答） （a）大動脈の伸展性の低下が関連する。 （b）心拍出量が増大する。 （c）脈波の伝搬速度は早くなる。 （d）反射波の到達は拡張期におこる。 （e）大動脈の血圧は、若年者に比し高い ４．老年者高血圧の次の病態に適さない降圧薬はどれか、a～eより一つ選ぺ。 （1）高カリウム血症 （2）完全房室ブロック （3）起立性低血圧 （4）喘息 （5）痛風 （6）閉塞性動脈硬化症a.利尿薬　b.カルシウム桔抗薬 c. ACE阻害薬 ｄ．α遮断薬　ｅ．β遮断薬 ５．症例は70歳、男性。高血圧で、近医で降圧薬（利尿薬）にて治療を受けている。最近物忘れが気になり受診した。右上腕動脈血圧156/72 mmHg、心拍数66/分。身長165 cm、体重65 kg、腹囲90cm?タバコ20本/日を50年間?アルコール２合／日?空腹時血糖　126 mg/dl ?HbA1c 6.8%。LDLコレステロール162 mg/dl?HDLコレステロール46 mg/dl?中性脂肪166 mg/dl?HDS-R 23/30点。頭部MRIにて無症候性ラクナ梗塞、白質病変あり。頚動脈エコーにてプラーク、頚動脈肥厚あり。心電図は正常。尿蛋白陰性。尿中アルブミン65mg/gクレアチニン（正常値30mg/gクレアチニン以下）正しいものはどれか（複数）。 ａ．リスクの層別化では、高リスク群になる。 b．リスクの層別化では、中リスク群になる。 c．リスクの層別化では、低リスク群になる。 d．利尿薬を増量した。 e．降圧薬としてACE阻害薬を追加した。 f．降圧薬としてCa拮抗薬を追加した。 g．降圧薬としてβ遮断薬を追加した。 h．メタボリツク症候群である。 i．認知症は、心血管病/臓器障害には含まれない。 j．微量アルブミン尿は、高血圧以外のリスク因子である。 ６．７ルツハイマー型認知症で明らかに間違っている項目を１つ選べ。 a）症状は、中核症状と周辺症状からなる。 b）意識を失うような頭部外傷は発症の危険因子になりうる。 c）脳血流シンチでまず血流が低下するのは後部帯状回である。 d）APOB遺伝子は遺伝的な危険因子である。 e）中核症状の改善薬は、アリセブト（一般名ドネペジル）である。 ７．正しいものを一つ選べ。 ａ）前頭側頭葉型認知症は、初期から記銘力障害が顕著である。 b）レビー小体病の特徴的症状の一つに錐体路症状がある。 c）正常圧水頭症の３徴候は、認知症、歩行障害、妄想である。 d）治療可能な認知症にプリオン病がある。 e）大脳皮質基底核変性症（CBD）の特徴的所見に肢節運動失行（他人の手徴候）がある。 ８．正しいものを一つ選べ。 a）第２号被保険者が介護認定を受けることが出来る特定疾患に終末期癌が含まれる。 b）ケアプランは医師、あるいは看護師の資格の有る者が作成する。 c）日本の高齢化率は、現在30%である。 d）日本の介護保険制度は、平成18年（2006年）４月から開始された。 e）グルーブホーム（認知症対応型共同生活介護）は「施設入所扱い」である。 ９．正しいものを一つ選ベ ａ）が最も発生しやすい場所は「腸骨部」である。 ｂ）肥満は褥瘡の危険因子である。 ｃ）通常脳血管性疾患で認知症を発症することはない。 ｄ）買い物が出来るかどうかを判定するのは基本的日常生活動作（ADL）である。 ｅ）2005年、90歳以上の老人は、全国で100万人を超えた。 １０．アルツハイマー病の症状のうち最も初期の症状と考えられるものを示せ 　ａ）歩行障害があり、嚥下性肺炎を起こす。 　ｂ）買い物で同じ物ぱかりを購入する。 　ｃ）トレイの使い方かわからない。 　d）服がうまく着ることができない（着衣失行）。 　e）患