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平成二十三年度北海道帯広柏葉高等学校演劇部 高文連十勝支部演劇発表大会上演作品 　At-tack you 北海道帯広柏葉高等学校演劇部　作 【登場人物】 石川柚梨 柏高校２年 水沢菜々美 櫻高校２年 宇治亜美 櫻高校２年 牧野隆史 柏高校３年 後藤真 柏高校２年 　  亜美 さあああああ！（お姫様サーブをする） 菜々美 今の、何？ 亜美 新しいサーブ。名付けてお姫様サーブ！ビックリした？ 菜々美 えっ、まぁ、うん。びっくりした。 亜美 王子サーブってあるしょ。 菜々美 王子サーブ。これでしょ。こうやって、こう。（実演） 亜美 そうそう、王子があるんだから、お姫様があっても、ねえ。 菜々美 ねえ、って。私に言われても。…ねえ。 亜美 じゃあ、なんで王子なんだろう。ねえ。 菜々美 え、ああ、ねえ。あの、まさかそれ、明日、試合で。 亜美 お姫様サーブ！ 菜々美 卑怯だ。…はっ！（打ち返す。） 亜美 えーっ。 菜々美 敗れたり。お姫様サーブ。 亜美 さすがだわ菜々美。うちがライバルと認めたアスリート。このお姫様サーブが破られるなんて。もうこうなったらあの技しかない。天国のひいおばあちゃん見ていますか。形見にもらったこのラケットで、亜美は、亜美は戦います！ 菜々美 はっ！（天を仰いでいる亜美に強烈なサーブを打つ） 亜美 あーっ！まだセリフの途中だったのに。 菜々美 はあ、お腹空いたぁ。何か持ってきてないのかな。 ２人、顔を合わせ柚梨のかばんへ たくさん中身を出す→ちらかる 亜美 さすがにこれは食べれないな。 菜々美 うーん、食べれそうなものはないよね。 亜美 お、これは。 ブラジャーを発見する 菜々美 何このブラジャー？可愛い…けどでかくない？ 亜美 うーん、確かに。 菜々美 いつの間にこんなに…。 亜美 もー、柚梨おっぱい星人じゃん。 菜々美 なにそれ。 ２人笑う、菜々美床に転がる 菜々美 結局何も見付かんないじゃん。もういい、私もう寝る。 亜美 （ もうやめよ。虚しい。 亜美 （ やめてよ！ゴリラに説教されたくないし。…誰の？ 亜美 柚梨、じゃないの？ 菜々美 えー。 亜美 じゃ、誰。 菜々美 わかんないよ。他人の部屋だもん。…こんなことしてていいのかな。 亜美 柚梨の部屋だからいいんじゃない？ 菜々美 そうだよね。ま、遠慮なく。マイルームと思ってくれていいから。 亜美 あんたも一緒でしょ。 菜々美 柚梨とは、中学時代からのあつーい友情があるから大丈夫なの。 亜美 柚梨、昔からゴリラ好きだったの？ 菜々美 えっと、いや、違った、ような。 亜美 でも、ゴリラはないよね。 菜々美 ゴリラはね。（２人爆笑） 亜美 やっぱり、ゴリラはないでしょ。 菜々美 そうかなあ。よく見ると意外に可愛く、はないし。 菜々美 顔とか、必要以上にリアルじゃない？（２人爆笑） 　　　 ２人、再びカバンをあさりだす。 隆史、部屋のチャイムを鳴らす 隆史、さらにチャイムを鳴らす 亜美　　えっ、どうしよう。 菜々美　とりあえず、出たほうがいいんじゃない？ 無言でジャンケン、亜美負ける 亜美　柚梨？出ちゃうよー。 亜美、玄関を開ける 亜美ブラジャーを隠す 隆史　 ん？どうした急に…って部屋汚い。 亜美 あっこれは…ちょっとわけがあって…。 菜々美 まあ、いいじゃないですか？ 隆史　 はあ…んで柚梨は？ 菜々美　あっ、今お風呂に入ってます。 隆史　 そっかあ…。この部屋は今２人？ 亜美　　はい、そうです。 菜々美 いえ、柚梨も含めて３人です。 隆史　 じゃあ、キョウコも今いないよな？ 菜々美　（キョウコ先輩！？） 亜美　　（キョウコ先輩！？） 　　　隆史、部屋に入ってくる。 菜々美　あの、何かあったんですか？ 隆史　 いや、別に何もないけど…。 　　　隆史部屋を見渡す 　　　部屋の隅に箱を置いていく 隆史　じゃあ、俺は一旦戻るわ。 亜美　　一旦！？ 隆史　じゃあな。 菜々美　は、はあ。 　　　隆史出てく 菜々美　えっ、この箱何？ 亜美　　えっ何か色々入ってるー。 菜々美　なんか、さっきの先輩怪しかったよね。 亜美　　うん、勝手に部屋入ってきたし。 菜々美　でもびっくりしたのがさあ。 亜美　　うん。 菜々美　ここ、キョウコ先輩の部屋だったんだねえ。 亜美　　そ。そうだね。うちらけっこう騒いでるけど。 菜々美　やばくない？ 亜美　　怒られそうだね。 菜々美　えーやだー。怖い。 亜美　　ばれないうちに、帰ったほうが良くない？ 　 柚梨 ねえ、今誰か来てなかった？…って何コレ？ 菜々美 ああ、柚梨の先輩来てた