环境生化学4月9日问题-pu.doc

平成23年　第一回　生化学問題 生命の定義として本質的ものを二つ選べ ①　世代交代をする　　　②　エネルギー代謝をする　　　③　運動をする　　　④　光を認識する　　　⑤　酸素を吸う 正解は①と②。すべての生物（ウイルスは含まれない）はその2つの条件を有しています。③は運動の定義にもよりますが、植物には大きな意味であてはまりませんし、④は完全に光を認識できない生物もたくさんいます（例えばアメーバや一般細菌）。⑤は全ての生物は呼吸をしますが、酸素を必要としない無気呼吸をしている細菌などがありますので絶対的な条件ではありません。 抗生物質（細菌のタンパク質合成阻害等を利用して製品化されている）が 有効な作用を与える生物を下からすべて選べ ①　インフルエンザウイルス　　　②　サルモネラ菌　　　③　アメーバ　　④ コレラ菌　　⑤　酵母 抗生物質が増殖を抑制?死滅などを引き起こし有効に作用するのは細菌類です。真核生物のタンパク質合成系等には作用しないものが、抗生物質とし使われています。したがって細菌類はどれかという問題になります。答えは②と④です。アメーバや酵母は真核生物です。 問3　生体膜に覆われているオルガネラは何か　。 核 サイトソール ミトコンドリア リボゾーム 中心体 この問題を意識して意図的に講義の中で数回このことについては繰り返しました。繰り返して述べる言葉はメモすべきです。生体膜に覆われていないで、複数のタンパク質やＲＮＡ等の高分子が結合して構造物になり、そのまま細胞の中でオルガネラとして存在しているのは④と⑤です。したがって答えは①と③です。サイトソールはオルガネラではありません。リボゾームはリソゾームとは働きも形も全く異なります．リソゾームは生体膜で覆われ酵素をたくさん供えています。  問4　生体膜の主成分として最も適当なものを二つ選べ。 ①　リン脂質　　②コレステロール　　③　糖　　④　タンパク質　⑤中性脂質 コレステロールや糖も含まれてはいますが主成分としてはタンパク質とリン脂質です。 割合は細胞によって異なりますが，ほぼ重量比で50%ずつ程度。分子の数にしては分子量がタンパク質は多いので（おおまかに50倍程度），分子の数にして1:50の割合で脂質がタンパク質を取り囲んでいるとイメージすれば良いでしょうね。正解は①と④です。 問5　真核細胞の生体膜について正しいものを以下から選べ。 糖鎖が細胞膜の表面部分に結合している。 レシチン（フォスファチジルコリン）が多量に含まれている。 ミトコンドリヤの膜も細胞膜も全く同一のタンパク質が含まれている。 核膜は二重の膜構造からなっている。 生体膜中のタンパク質は総て細胞外部に露出している。 正解は①，②，④です。④は講義では触れませんでしたが，高校時代にどの程度履修していたのかを知りたかったわけです。細胞膜の陥入や，小胞体膜で覆われたとかの説があります。オリガネラの個性は生体膜中のタンパク質の働きで決まりますので当然，種類が異なります。 問6ナトリウムポンプについて正しいものを選べ ATPを分解する酵素である。 NaとKイオンの存在がなければ酵素機能を行うことはできない。 ATPは，細胞内で結合し，分解される。 結果的にNaイオンを細胞内に取り込む。 Kイオンが外部に存在しないとポンプは機能しない。 ナトリウムポンプはNa+K-ATPaseという酵素です。この酵素はNaイオンの結合によって活性化され，ATPを分解し，リン酸化で構造を大きく変えてNaイオンを排出します。その際に，Kイオンが細胞外へ結合して，リン酸を外して再び元の構造に戻り，その際にKイオンが細胞内へ流入します。したがって答えは①，②，③，⑤です。 ATPは細胞内で作られ細胞内で働きますので，結合する場所は細胞内です。 この酵素でもわかりますように，酵素やタンパク質のリン酸化はタンパク質の構造変化を通して，タンパク質の機能を大きく変化させることにより，スイッチの役割を果たします。ＡＴＰはリン酸化を通して構造変化を引き起こす役割を果たします。この構造変化がタンパク質の機能のスイッチや運動など，生命現象に大きな役割を果たします。 生化学問題4月27日分 分泌されるタンパク質の場合，リボゾームに結合した ｍRNAはどのオルガネラ上で翻訳されるのか。 ①　ミトコンドリア ②　小胞体上のリボゾーム ③　遊離型リボゾーム ④　細胞膜 ⑤　リソゾーム 答えは②です。リボゾームは遺伝暗号表に基づいて，塩基配列を実際のアミノ酸に翻訳する働きをします。翻訳されてできたタンパク質が，分泌される場合には，小胞体の上に結合して合成されます。できたタンパク質は小胞体の中に取り込まれ，濃縮され膜小胞