人间行动基础论シケプリ eocities.jp.doc

金曜５限　人間行動基礎論シケプリ（完全版）　　飯田　依里子 ＜＜記憶(１)　覚えることと忘れること＞＞ ○　高次認知症???効果的な治療法が見つかっていない。 人の記憶??自分が自分であることを証明するもの 自閉症（Autism）の子供たちは、記憶能力が異常に高まることがある。 →日常的な行動がとれなくなる。一旦頭に入れてしまったことが忘れられない。 　　　　　　　　　記憶を刺激するようなシーンに出会うとパニックになる。 →記憶において重要なのは、適度ないい加減さ。 　 ＜＜記憶(２)　記憶のメカニズム＞＞ ○脳???デリケートなもの 熱、薬物に弱い　（アルコール、ニコチンはあまり毒性が強くない） 外傷???脳細胞は破損すると再生されない　（老化に伴う記憶力低下） 脳の機能のピークは１８、１９歳頃 　しかし経験と共にそれまでの知識と新しく入ってきた知識を結び付けて考える 　能力はあまり衰えない。 ○　最早期記憶（初期記憶） 条件誕生??一番信頼できる記憶（例：兄弟が生まれたときの記憶など。何歳何ヶ月の時の記憶が特定できる） 何歳の時に再早期記憶について尋ねるかも関係する。 　　　例）幼児の中には胎内でのことを覚えているという子もいる。 　しかし一般的に、最早期記憶は３歳前後が多い。 　幼児期健忘???幼児期の記憶がないこと ○　幼児期健忘の原因 ①　フロイトのモデル 　　口唇期　　　　→　肛門期　　　　　　　→　エディプス期（内的な父親殺し：男の子） （例：母乳を飲む）（例：トイレトレーニング）　　エウクトラ期（内的な母親殺し：女の子） エディプス期、エウクトラ期に、子供はそれぞれ異性の親を独り占めするため同姓の親に殺意を抱く???そのような不道徳的な感情の記憶を人間は覚えていたくないため、忘れる仕組みになっている。 →しかし、本当にエディプス期、エウクトラ期といったものは存在するのか疑問である 記憶の過程に基づくモデル 記銘（符号化）←→保持（貯蔵）←→想起（検索） 幼児期には、まだこのプロセスが確立されていないため、記憶がない。 　③　その他のモデル ?幼児期には、自己認識が発達していないため、記憶がない。 →裏づけ：最早期記憶では、第三者的視点から見ている場合が多い ?３、４歳になるまでは、言語的描写による記憶が不可能なため、記憶がない。 →どの説が正しいかはまだわかっていない ○記憶の分類 　　　　　　　　　　　　　　記憶 　　　　　　　　　　 　/ 　 ? 宣言的記憶 　　 　　　　　手続き的記憶 　　　　（言葉による記憶） 　　　　　　　　（体（感覚）で覚えている記憶） 　　　　?　　　　　?　　　　　　?　　　　?　　　　　　?　　　　　　? エピソード記憶　　意味記憶　　　技能　プライミング　単純な古典的条件づけ　その他 （自分の経験など　（抽象化された知識） 文脈のあるもの）　 自伝的記憶???自分に深く関わるエピソード記憶。心因性の記憶障害にはこれが関わっていることが多い。 記憶障害の人は、エピソード記憶がなくても意味記憶だけはあったりする →記憶のタイプによって保存のされ方に違いがある。　 ○　舌端（くちのは）現象???のどまで出掛かっているのに、思い出せない現象 　　完全に忘れている訳ではない。 　　思い出すための誘導において、既知のものを思い出すより、未知のものを未知と判断する方が速い。 １８８５　Ebbinghaus（エビングハウス）（記憶研究の先駆者） 無意味つづりの実験 意味のないアルファベットの組み合わせを覚える 　　→１日たったところで覚えている記憶は３１日後にも覚えている →長期記憶に一度取り込まれると、その後も記憶は衰えにくい。 有効な記憶術 リハーサル（積極的に自分の頭の中で繰り返し唱える。プロセスが中断されると忘れて　　　 　　　　　　　　しまうこともある。） 語呂合わせ（意味づけ） イメージ化（頭の中で視覚化する） 空間配置（頭の中で配置、順番をつけていく） 短期記憶???記憶の一時保存の場所（１０秒～３０秒が限度、無意味つづりの数字の場　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　合、容量は５～９個） 　　　　　　　　　符号化されたものだけがここに貯蔵できる 長期記憶???短期記憶から転送されたもの。 　　　　　　　　　 　　　　 ＜＜記憶(３)　記憶の変容＞＞ ○　記憶の変容 記名―保持―想起というプロセスの中で生じる。 発達心理学研究者：ピアジェの話 「２歳のときに誘拐されそうになった」とい