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呼吸器 ?膠原病内科 1. カリキュラムの内容 呼吸器疾患には、感染性疾患、アレルギー ?炎症性疾患、腫瘍性疾患などあ らゆる病態の疾患が含まれます。また、間接リウマチを含む膠原病は呼吸器系 を含む全身性炎症性疾患であり、それらの診断 ?治療には微生物学、生理学、 免疫学、生化学、画像診断学など幅広い知識が要求されます。徳島大学呼吸器 ? 膠原病内科では、このような呼吸器内科医、 リウマチ内科医としての基本的知 識 ?技能を短期間に効率よく修得できるよう、 日本呼吸器学会専門医、ICD （イ ンフェクションコントロールドクター）、日本リウマチ学会専門医の指導による 研修プログラムを作成 しています。 初年度の研修プログラムでは、呼吸器内科医の基本的技能である胸水穿刺、 気管支鏡検査、喀痰グラム染色、チールニールセン染色等の手技を習得すると ともに、呼吸機能、血液ガス、胸部 X 線、胸部 CT、胸部 HRCT 等の読影力の向上 を目指します。 さらに 2 年目の研修 (選択)においては、より専門的知識の習得 を目指し、胸腔 ドレナージ、気管支肺胞洗浄や気管支鏡下生検手技、PSG(ポリ ソムノグラフィー)による睡眠時無呼吸症候群の診断、在宅酸素療法や在宅持続 陽圧呼吸療法による在宅医療等の研修が可能です。 また、超音波気管支鏡、 YAG レーザー治療などの先進医療や高度先進医療開発を目指した蛍光気管支鏡、 肺癌に対するラジオ波熱凝固術、細胞治療等に接する機会が得 られるのも当科 の大きな特徴の一つです。 アレルギー ?膠原病分野については、 日本アレルギー学会指導医 ?専門医お よび日本リウマチ学会指導医 ?認定医の指導のもと、アレルギー疾患ならびに 自己免疫疾患に関する基本的知識 と技能を研修することができます。当院は県 下におけるアレルギー ?膠原病診療の中心的施設であり、各関連病院 とのタイ アップを密に行いながら高度な診療を行っております。アレルギー ?膠原病は 全身性疾患であることから、その診療を通 じて general physician としての臨 床能力を身につけることが可能です。内科医師の基本的診療である問診、理学 所見、検査結果を論理的かつ総合的に判断 し、問題解決指向型のアプローチを 行い、将来一般内科をめざす人にとってはもちろん、臨床医をめざすすべての 人にとって幅広い有意義な研修が行えます。 さらに疾患の性質上慢性経過をと る場合が多いことから、患者さんとともに病気の克服を目指す必要性が強い領 域でもあります。膠原病 ?リウマチ県民講座、 日本アレルギー協会等の市民活 動を重視 していますのでこれらにも積極的に参加 して、多くの患者さんの声を 直接感じ取ってください。 2. カリキュラムの到達目標 呼吸器疾患の研修では、本院卒後研修プログラム中の呼吸器疾患および感染 性疾患で経験すべき症状 ?病態 ?疾患 （◎）を満たすことを 目標とします。ま た、2 年目の選択科 として選ばれた場合は、より専門的な知識、手技を （○）習 得する事を目標とします。 アレルギー ?膠原病疾患の研修では、本院卒後研修プログラム中のアレルギ ー疾患および リウマチ ?膠原病疾患で経験すべき症状 ?病態 ?疾患 （◎）を満 たすことを目標とします。また、2 年目の選択科 として選ばれた場合は、より専 門的な知識、手技を （○）習得する事を目標とします。 【呼吸器疾患】 一般目標 呼吸器疾患の診断 と治療に必要な基本的診療能力を習得する。 行動目標 1. ◎胸部 X 線、胸部 CT、胸部 HRCT 所見を読影できる。 2. ◎動脈血採取を行い、血液ガス所見を説明できる。 3. ◎呼吸機能検査を理解 し、呼吸器疾患の診断に応用できる。 4. ◎気管支樹を用いて気管支鏡操作法を習得する。 5. ○実際に気管支鏡検査を施行 し、肉眼的所見を記載する。 6. ○気管支肺胞洗浄を行い、細胞成分の解析結果をびまん性肺疾患の診断に 応用できる。 7. ○PSG （ポリソムノグラフィー）による睡眠時無呼吸診断ができる。 8. ◎閉塞性肺疾患の病態を理解 し、診断 ?治療について説明できる。 9. ◎拘束性肺疾患の病態を理解 し、診断 ?治療について説明できる。 10. ◎睡眠時無呼吸症候群の病態を理解 し、診断 ?治療について説明できる。 11. ◎肺癌の病因 ?病態を理解 し、