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熱力学(thermodynamics) 外燃機関と内燃機関 熱機関は様々な種類があるが、作動物質への熱の伝達方法によって、大きく次の2 種類に分けられる。 外燃機関 蒸気機関のように石油や石炭を燃焼させ、その熱でボイラー内の水を水蒸気に変える。この水蒸気の力で機械に 仕事をさせる熱機関を外燃機関という。要するに熱源が機械の外にある熱機関を外燃機関という。 外燃機関は発電所 （火力発電や、原子力発電など）に使われている。熱源にする物質に制限がないという利点は あり、工業的に大きなプラントで用いられることが多い。しかし、熱エネルギーが力学的な仕事に変換される過程 が間接的であるため、失われる熱量が多く、熱効率が悪いという欠点がある。（蒸気機関では熱効率は 20%以下で ある） 内燃機関 熱機関の内部で熱を発生させ （燃料を燃焼させる）、発生したガスそのものを作動物質として機械に仕事をさせる 熱機関を 内燃機関 という。ガソリンエンジンやディーゼルエンジン、ジェットエンジンなどがこれにあたる。 内燃機関の場合、燃料が作業物質を兼ねるため、機関内部の摩耗を防ぐため気体 （気化した液体）や液体が用い られる。 例 1）4 サイクルエンジン （4 ス トロークエンジン） 最もポピュラーなエンジンで自動車、バイク、機関車、船舶など広く使われている。作業物質を吸気、圧 縮、発火、排気の順でサイクルさせ、駆動力を得る方式のエンジン。1 サイクルが4 行程で行われるため、4 サイクルエンジンと呼ばれている。現在のエンジンの主流である。ディーゼルエンジンでは、断熱圧縮によ る発火を利用し、ガソリンエンジンでは、圧縮した混合ガスを電気火花を用いて着火する。 ピス トン ピス トン ピス トン ピス トン 吸気 圧縮 発火 （爆発） 排気 例2）2 サイクルエンジン （2 ス トロークエンジン） 爆発 排気 基本理論は4 サイクルエンジンと同じだが吸気 と排気を同時に行い、ピストンの上下運動が2 回 に1 回爆発が起きるため、2 サイクルエンジン （2 ス トロークエンジンと言うこともある）