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STEP2012053 リサージュ加速を用いた小型無電極ヘリコンプラズマスラスタにおける推力計測実験リサージュ加速を用いた小型無電極ヘリコンプラズマスラスタにおける推力計測実験 リサージュ加速を用いた小型無電極ヘリコンプラズマスラスタにおける推力計測実験リサージュ加速を用いた小型無電極ヘリコンプラズマスラスタにおける推力計測実験 ○中村隆宏，岩渕頌太，西田浩之（東京農工大学），松岡健之，船木一幸（ISAS/JAXA）， 篠原俊二郎（東京農工大学），谷川隆夫（東海大学），羽田亨（九州大学） Key Words: Electrodeless Electric Propulsion, Helicon Plasma Source, Lissajous Acceleration, Thrust Measurement. 周波アンテナを用いた小型ヘリコンプラズマ源を使用し高 1．． 緒言緒言 ．． 緒緒言言 密度プラズマを生成する．この時，発散磁場によってプラ 太陽光発電衛星建設における大規模軌道間輸送や有人火 ズマは加速噴射され，磁気ノズル中の反磁性電流による力 星探査といった長距離，長期間の将来型宇宙ミッションで (電磁推力) と，プラズマを囲う容器の壁面にかかる力(圧力 は，大電力を用いた高推力で長寿命な電気推進が有望な推 推力)がそれぞれ電磁コイルと放電室容器にかかる．更に推 進システムの一つであると考えられている．しかし，従来 力を増加させるために，発散磁場中のスラスタの周囲に設 の多くの電気推進には，プラズマ化した推進剤を加速させ 置した平板型アンテナに位相をずらした高周波電圧をかけ， る過程で，プラズマと直接接触する電極が存在する．高推 プラズマ内部に回転電界を印加する[Fig. 2 (a)]．軸方向磁場 力な電気推進機を実現するために従来の電気推進に大電力 と回転電界によって電子のみを ExB ドリフトにより旋回 を投入すると，電極損耗やコンタミネーションが生じ推進 運動させ，この重ね合わせにより周方向の電子電流を誘起 システムの寿命や性能を大きく制限してしまう．この問題 させる[Fig. 2 (b)]．周方向電流と径方向磁場とのローレンツ を解決する方法の一つとして，高周波(RF 波)によってプラ 力によってプラズマの電磁加速を( リサージュ加速)を行い， ズマの生成および加速を行う無電極電気推進が提案されて 磁気ノズルによる電磁推力にリサージュ加速による電磁推 いる 1 3)．無電極電気推進は，プラズマの生成?加速過程で 力を追加することで高推力を達成する． プラズマと直接接触する電極が存在しないため，高推力と 長寿命を両立する電気推進として期待されており，世界中 で研究が行われている．完全無電極でプラズマの生成と加 速を行うスラスタの代表的な研究例には VASIMR(Variable Specific Impulse Magnetoplasma Rocket)2) や HDLT(Helicon Double Layer Thruster)3) などが挙げられる．