特長（心理学科）-tokaigakuen.pdfVIP

特長 （心理学科） 感情心理学 感情は情動、情緒などともいわれ、日常的な人間の行動にも大きな影響をもつ心のしくみ です。ところが、感情の中身の本格的な解明は比較的最近になって始まったばかりなので す。そのため、未解明のテーマが多い研究分野でもあります。講義では、心理学がこれま で提唱してきた感情の知見や理論を解説し、感情を科学的に理解するための基本的な視点 を示していきます。 認知心理学 心理学で「認知」という語はさまざまな意味で用いられますが、ここでは知覚された環境 情報を理解?解釈し、後の行動に役立てる一連の過程とします。そこには、理解、推論、 記憶、連想など、人間特有の高次な精神作用が関わり、その過程は外的な刺激側の特徴と 認知主体（人）側の内的要因の双方に影響されています。授業ではそのような複雑な様相 を呈する認知過程の諸相を論じ、絶えず変化する環境に柔軟に向き合う人間の高い適応力 を描き出します。 心理診断法Ⅰ（質問紙法） 質問紙法とは、簡単な質問に答えていくことによって、回答者の性格や行動、考え方の特 徴を明らかにする技法であり、臨床現場での心理検査としてもよく用いられるものです。 性格テストのようなクイズは雑誌などでもよく見かけますが、臨床心理学で使用される心 理検査は厳密さや科学的な裏付けの点で全くレベルが違います。では、本物の心理検査と はどんなもので、どうやって作られ、どのように心を分析していくのでしょうか。心理診 断法Ⅰでは、さまざまな質問紙の心理検査の理論的背景を解説するとともに、その解釈法 を実際に体験しながら学んでいきます。 心理統計法Ⅲ 心理学の実証研究を行う際に必要となる統計的手法の基本的な技法および考え方について、 分散分析、因子分析、回帰分析、古典的テスト理論というトピックスを取り上げます。デ ータ分析においては高校時代にも学習した数式を用いることもあります。統計的手法の選 択、指標の適切な解釈を行うことができるようになることを目的とします。 臨床心理学 昨今、心の問題やさまざまな問題行動などが取りざたされています。臨床心理学とは、そ れらの理解や解決に心理的要因が関与していると思われる種々の症状を示す個人や集団に 対して、より適応した日常生活を送ることを目的とし行われる専門的な援助の体系を指し ます。本科目では、臨床心理学の入門として、その基本的発想、臨床面接の進め方、課 題など基本的知識を学びます。 調査法Ⅱ（データ分析） 私たちの周りにあるさまざまな社会事象と、それに関わる人間の意識を調べるための方法 の一つである質問紙調査について実習します。具体的には、講義とコンピュータを用いた 実習が融合した形式の授業で、分析で用いる統計法についての説明とコンピュータの利用 方法、SPSS 言語の実習などを通し、調査から得られたデータの処理、分析方法を修得しま す。