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p.1637.9材料加工Ⅱ押出し加工(Extrusion)とは

Biomechanics Laboratory 第12回目 押出し加工,引き抜き加工 生命医科学部 医工学科 バイオメカニクス研究室(片山?田中研) IN116N 田中  和人 E-mail: ktanaka@mail.doshisha.ac.jp 内線: 6408 材料加工 Ⅱ ktanaka@mail.doshisha.ac.jp 押出し加工(Extrusion)とは 工具のくぼみまたは穴の中に挿入した材料を加圧して,工具 に設けたすきまから流出させ,一定断面をもつ形状をつくる. 圧縮応力下での加工のため破断する危険が少ない. 複雑な断面形状の成形が可能であり,ステンレス鋼(SUS), 銅,アルミニウム合金,Ti合金などの線,棒,管,異形材の成 形に利用される. 工具(ダイス) 圧力容器 (コンテナ) 素材(ビレット) 教科書 p.163 図7.9 ktanaka@mail.doshisha.ac.jp 押出し加工の特徴 素材,工具ともに加工時には高い圧縮応力 長所 材料の変形能向上  加工しやすい ? 押出し比 アルミニウム 500,鋼 40 ? 高張力Al,Mg,Ti,Be,SUSも可能 材料の密着性が良好  精度良好 ? 工具と材料:ビレットの自由度大 ? 異種材料:複合材料が成形可能 短所 耐圧の装置が必要(高温になる) 密閉容器が必要 1回の押出量および押出速度に制限 o e A A = = ビレット断面積 押出し比 押出し品断面積 工具 (ダイス) 圧力容器 (コンテナ) 素材(ビレット) ktanaka@mail.doshisha.ac.jp 押出し加工の歴史 18C末 手動ねじや手動ポンプを使い鉛の銃弾,ビール管 1820 機械化された鉛管用押出しプレス 1863 内面にすずをクラッドした鉛管(複合材料) 19C末 黄銅の熱間押出し 1910代 アルミニウムの熱間押出し 1930頃 鋼の熱間押出し 1941 ガラス潤滑剤の発明 (鋼の押出し普及) 1950 静水圧押出し 1960 連続押出し 軟らかい金属 → 硬い金属/手動作業 → 機械化作業 バッチ作業 → 連続的作業 ktanaka@mail.doshisha.ac.jp 押出し加工 プリントNo.10右 図1 参考文献 図8.1 教科書 p.164 図7.10 ビレット:素材片 コンテナ:圧力容器 ダイス:型 ラム:加圧,加圧板:ラムを熱から守る マンドレル:心金 穴をあけることが出来る 前方押出し:加圧方向と材料流れが同一方 向(直接押出,正押出) 後方押出し:反対方向(間接押出,逆押出) ktanaka@mail.doshisha.ac.jp 直接押出し加工 前方押出法,ラムの進行方向と製品の進行方向が同一 製品長さ,形状に対する制約:少 摩擦抵抗:大,ビレット長さ:大の場合,大きな押出圧が必要 ktanaka@mail.doshisha.ac.jp 間接押出し加工 後方押出法,ラムの進行方向と製品の進行方向が逆 摩擦力の損失,動力損失:少,くず金:少 製品の長さに制約,小物部品の押出に限定 ktanaka@mail.doshisha.ac.jp 静水圧押出し加工 ラム+圧力媒体の中で素材を加圧,押し出し 摩擦の発生:無,押出力:小 設備:複雑,材料:均一に押し出し 超伝導線の押出にも利用(圧力が低いために有利) ktanaka@mail.doshisha.ac.jp 応用分野 低融点非鉄金属材料 低変形能金属材料 断面の複雑な製品 生産量の比較的少ないもの プリントNo.10右 表1 参考文献 表8.1 ktanaka@mail.doshisha.ac.jp 押出しの材料学 押出し圧力に及ぼす断面形状の影響 同じ断面減少比ならほぼ同じ プリントNo.10右 図3 参考文献 図8.12 o e o A A A ? = = 断面減少比(r) ビレット断面積-押出し品断面積 ビレット断面積 nRDC r nDC Y p m m +=? ? ? ? ? ? ? += 1 1 R:押出し比と呼ばれる 理想変形ならば,C=0,D=1 ktanaka@mail.doshisha.ac.jp 押出しの材料学 押出し圧力に及ぼす温度と速度の影響 同じ速度に対して ? 予熱温度:高→押出し圧力:小 押出し初期 ? 速度:速→圧力:高    変形抵抗:ひずみ速度とともに増加 プリントNo.10右 2 参考文献 図8.13 ktanaka@mail.doshisha.ac.jp 押出し材の特徴 材料中の空洞はつぶされる 結晶粒は伸ばされる 不均一変形のため,再結晶して 微粒化する部分  粗大化する部分    発熱による表面欠陥 ktanaka@mail.doshish

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