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確率と統計 平成17年12月7日(木) いろいろな検定 適合度の検定 問題：メンデルの遺伝法則によれば、ある交配の結果は赤、黒、白の割合が9:3:4になるという。実験でそれぞれの色が70個、36個、38個得られたとする。この実験結果は、メンデルの遺伝法則に当てはまっているか？ χ2検定 適用分野：適合性の検定 方法： 仮説H0の設定 有意水準の設定 (以下、５％とする) 自由度φの計算 (φ = n-1 ) χ2分布の表からχ20を求める。 χ2=Σ{ (測定値 － 理論値)２/ 理論値 } を計算 χ2 ＞ χ20　ならば、仮説をH0棄却する。 もっと分かりやすい例での説明 サイコロの例 問題：１つのサイコロを60回転がした結果が、以下のようになった。このサイコロは正しく作られているか？ サイコロの例 問題：１つのサイコロを60回転がした結果が、以下のようになった。このサイコロは正しく作られているか？ 仮説H0：各目の出る確率は1/6 χ2分布表の見方 いま、 したがって、…（黒板で説明） χ20 = 11.07 χ2 = (15-10)2/10 + (7-10)2/10 + (4-10)2/10  + (11-10)2/10 + (6-10)2/10 + (17-10)2/10  = 13.6 同じ考えでやってみよう！ 適合度の検定（再） 問題：メンデルの遺伝法則によれば、ある交配の結果は赤、黒、白の割合が9:3:4になるという。実験でそれぞれの色が70個、36個、38個得られたとする。この実験結果は、メンデルの遺伝法則に当てはまっているか？ 自由度φ=3 ー 1=2 有意水準５％ Χχ２の表より、 χ2＝4.60　＜ χ20＝ 5.99 結論：仮説は棄却されない。（メンデルの法則が成り立たつことを疑う理由はない。） 統計の例（これを検定してみよう！） タバコと肺がん 　　　　　　　肺がん患者　　　　正　常 喫煙者　　　　６０　　　　　　　　　３２ 非喫煙者　　　３　　　　　　　　　 １１ χ2　=　(A ー(A+C)＊(A+B)/F)2 / {(A+C)＊(A+B)/F)} ＋ … 他の測定値 検定してみよう！ * * 理論値 60 17 6 11 4 7 15 実験値 計 6 5 4 3 2 1 目 60 10 10 10 10 10 10 理論値 60 17 6 11 4 7 15 実験値 計 6 5 4 3 2 1 目 自由度φ= 6 – 1 = 5 有意水準５％ 自由度φ= 6 – 1 = 5 有意水準５％ 60 10 10 10 10 10 10 理論値 60 17 6 11 4 7 15 実験値 計 6 5 4 3 2 1 目 χ2 = 13.6 11.07 ＝＞　仮説は棄却する。結論：　正しく作られていない。 4.60 4 / 36 81 / 27 121 / 81 (X-e)2 / e 144 144*4 / 16 =36 144*3 / 16 =27 144 *9/16 =81 理論値e 144 38 36 70 測定値x 16 4 3 9 理論値比 合計 白 黒 赤 １０６ ４３ ６３ 合計 １４ １１ ３ 非喫煙者 ９２ ３２ ６０ 喫煙者 合計 正常 肺カン患者 １０６ ４３ ６３ 合計 １４ １１ 43*14/106 ３ 63*14/106 非喫煙者 ９２ ３２ 43*92/106 ６０ 63*92/106 喫煙者 合計 正常 肺カン患者 測定値 理論値 ２×２の表の場合には自由度は常にφ＝１ χ20 = 3.84 A+B+C+D=F B+D A+C 合計 C+D D (B+D)＊(C+D)/F C (A+C)＊(C+D)/F 非喫煙者 A+B B (B+D)＊(A+B)/F A (A+C)＊(A+B)/F 喫煙者 合計 正常 肺カン患者 χ2 ＝9.66 χ20 = 3.84　＝＞ 結果：棄却 *