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ヤスパース『真理について』における「暗号」思想
ヤスパース『真理について』における「暗号」思想*
Der Gedanke um “Chiffre” in Jaspers’ Von der Wahrheit
布 施 圭 司**
Keiji FUSE
概 要
ヤスパースの「暗号」(Chiffre,Chiffer)の概念は、『哲学』(1932)において詳しく論じられ、
基本的にはその後も大きな変化はないと思われる。しかし、『理性と実存』(1935)以降、特に
『真理について』(1947)で、「統一への意志」、「交わりの意志」という独特な「理性」概念が
提起されるようになり、暗号思想にはいくつかの変化が見られると思われる。一つには、暗号現
象における思惟の機能がより重視される様になった点である。対象的存在を超越する内的な変革
を踏まえた上で、世界内で実存が行為することが暗号解読であり、世界内での行為には、思惟の
積極的な機能が伴っているはずである。次に、『哲学』においても、諸暗号の間には緊張がある
ことが主張されていたが、『真理について』では個々の暗号の不十分さが明言されるようになっ
た。そして、『真理について』では理性の統一作用との関連で、暗号や真理の未完結性が語られ
ている。個々の暗号はそのつど完成しているとも言えるのであるが、無制限の交わりという観点
から見た場合、個々の暗号はそのつどの現れであり、暫定的である。
1 はじめに
ヤスパースは、実存に対する超越者の現れを「暗号」
(Chiffre,Chiffer)と呼ぶ。暗号は世界内の事物と異な
るものではなく、世界内の事物は経験的な自己存在にと
っては概念的に規定され対象的に把握されるのに対して、
本来的な自己存在である実存にとっては世界内の事物は
超越者の現象という意味を持つという(1)。『哲学』
(1932)において暗号は詳しく論じられ、基本的な概念
はその後も大きな変化はないと思われる。
しかし、『理性と実存』(1935)以降、特に『真理につ
いて』(1947)で、「統一への意志」、「交わりの意志」と
いう独特な「理性」概念が提出され、詳論されるように
なった。思惟や交わりが重視されるようになったのに対
応して、暗号論がどのように変化したかを本論考では論
究したい。
2 道としての真理の完結…理性、愛、暗号
(1)真理の未完結性
まず、『真理について』の全体の構成の中で、どのよう
に暗号思想が位置づけられているか見ておきたい。『真理
について』は、三部構成であり、第一部「包越者の存在」
(Das Sein des Umgreifenden)で「包越者」が論究さ
れた後、第二部「認識の包越者」(Das Umgreifende des
Erkennens)で認識の構造や意義が論じられる。そして
第三部「真理」(Wahrheit)で様々な真理の意味や真理
と非真理の相即が詳論される。
暗号は用語としては第一部から登場するが、主題とな
るのは、第三部の最後の「真実存在の完結」(Vollendung
des Wahrseins)という章の、さらにまた最後の「哲学
することにおける真理の根拠と完結」という節であり、
「理性」と「愛」と共に時間における真理の完成の形と
して論じられる。そしてその中でも、理性、愛に続いて
暗号が中心的なテーマとなるのは、その節の終りの部分
である。従って、暗号思想は、『真理について』における
結論的な議論とも思われるのだが、分量的に扱いは大き
くはない。暗号の規定としては『哲学』の規定を踏襲し
ており、『真理について』における暗号思想は、『理性と
実存』以降に導入された、「理性」や「包越者」(das
* 原稿受理 平成26年1月10日
** 教養教育科
Umgreifende)の思想とのつながりにおいて述べられて
いる。「理性」、「包越者」の導入は『理性と実存』以降の
重要な変化であり、それに伴い暗号思想も力点の置かれ
方が変化していると思われる。
「真実存在の完結」という章の前半では、「包越者」概
念を駆使しつつ、時間の中では真理の完結が現存在しな
いことが説かれる。「包越者」について簡単に触れると、
そこで我々が対象に出会う空間が包越者と呼ばれる。対
象的な存在の成立の所以をさぐると、我々の視野の限界
に対象的存在を越え包む包越者が感得される。根本的に
はあらゆるものを越え包む一なる包越者が超越者たる存
在そのものであるが、それを分析しようとすると、現存
在、意識一般、精神、実存、世界、超越
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