植物形态学宝月.doc

植物形態学　宝月岱造先生 Print１?２ ?シュート 　一本の茎と、その周りに規則的に配列する複数の葉のひとまとまり ?茎頂 　シュートのてっぺん、細胞分裂が盛ん ?葉原基 　茎頂の周辺にできる突起で、葉になる ?葉間期 　葉原基ができ、次の葉原基ができるまでの期間 ?葉序 　葉のつき方。 ?シンパー?ブラウンの法則 　葉序が数列的に説明できることを示す。 （写真からその値を出せるようにしておく） ?腋芽 　葉腋（葉が茎に接続する部分のすぐ上）に生じ る芽 ?二列対生、十字対生、二列互生の違い 　 　順にこんな感じ。茎の同じ節から出る葉の数が対生は２枚、互生は必ず１枚ずつ。３枚、４枚、とつけば三輪生、四輪生。 植物を真上から見るといかに太陽光を欲しているかよくわかって面白い。上の３つでは十字対生が一番適応度が高そう??す。じゃ、二列対生と二列互生はどっちがより効率がいいんだろ。シンパーブラウンの分母（分子も！）がフィボナッチ数列になるのも不思議です。葉が一定の角度を守って順番に成長していくのって、実は大変なことなんじゃないですか？90度とか144度とか、どうやって測っているんでしょーか。私は後で出てくる葉原基形成機構の二つの仮説にちょっぴり感動でした！（笑）モミジバフウの写真見て思ったんですが、人間の手の指が開く角度も合理性があるんですかね？ 文責　高田 Print３ ?植物の形態を決めるもの 　器官形成、成長、脱落 ?葉の基本形 　葉針?葉柄?托葉からなる。托葉はないものも多い ?背軸と向軸 　背軸が葉の裏側、向軸が表 ?葉縁（鋸歯） 　葉っぱのぎざぎざ ?単葉 　葉身がひとつにまとまっているもの ?複葉 　葉身が複数の小葉にわかれているもの ?花の基本形（被子） 　萼片、花弁、雄蕊（ゆうずい）、心皮。萼、花冠、雄蕊群はそれぞれの集合体の名です。 これら４つはどれも葉が変形したものと考えられ、遺伝子をいじることで花になる部分がすべて葉になったり萼片と心皮だけの花ができたりします。花の各器官は見た目も機能も大きく異なるのに、たった数個の遺伝子が相互作用することで、葉となる部分がそれぞれ特徴的な花の器官になるんです！これをうまく説明するのがＡＢＣモデルです。 ?花の基本形（裸子） 　鱗片葉、胚珠 ?苞葉 　花を包んでいる葉 ?花序 　複数の花をまとめてつける枝、または、そのつき方 ?無限花序と有限花序 　花が軸の下側から順番につくと、軸が伸びる分だけどんどん花を増やせるので無限。最初に軸の先端に花ができ、その花の付け根から新しい花ができる場合は、一本の軸つく花の数は限りがあるので有限花序。 ?総穂花序と集散花序 　花のつき方が総穂（そうすいと読む！）は単軸分枝、集散は仮軸分枝 ?単軸分枝 　主軸が成長し続け、先端から少し離れたところに側軸ができる枝分かれの仕方 ?仮軸分枝 　側軸が主軸のように振る舞い、主軸は成長を止めてしまうような分枝形式。下克上みたい（？）主軸の座を奪った以前の側軸は仮軸と呼ばれる。（主軸とは認めてもらえないのね。） ?二又分枝 　シュート頂が二つに分かれて成長する様式。 頂芽優勢 シュート頂が元気だと下方の腋芽の成長が押さえられる。シュート頂からオーキシンという物質が分泌されて抑制している。動物は頭を切り取ったらそこまでだけど、植物はてっぺんをチョン切っても下から枝が出て成長を続けられるのは、このオーキシンが生産されなくなるためだったんですね。 ?葉原基形成機構 　私が感動したやつです！図がないと説明しにくいんでわからない人は直接聞いてください。簡単に説明すれば、 化学的場：葉原基から阻害物質が出て、最も離れた場所に新しく葉原基が形成される 物理的場：葉原基ができることで細胞の集合にひずみが生じ、そのひずみを解消するように次の葉原基が形成される ということです。 Print４ ?von　Sachsの組織分類 　表皮系、維管束系、基本組織系 　表皮系は植物を覆う外側の部分、維管束系は木部と篩部からなる通道に関わる部分、基本組織系はそれ以外 ?Van Tieghemの分類 　表皮、皮層、中心柱 　皮層と中心柱の境目が内皮 ?中心柱 　皮層の内側で維管束がある 　Van Tieghemの分類の概念 ?柔細胞 　細胞壁が薄く、生理活性が高い。さまざまな機能をになう。 ?厚角細胞 　一次壁のみ 　不均一に厚いが木化はしていない 　生きている 　成長段階の若い茎や葉を支持する ?厚壁細胞 　二次壁を持つ 　二次壁が木化し、厚い 　死んでいる 　植物を支持する 　繊維と異形細胞に分かれる Print５ ?垂層分裂 　表面に対して分裂面が垂直になる（?並層分裂） 外衣と内体 　茎頂の表面には表面に平行な細胞層があり、この