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線形代数学 ４．行列式 4.1　面積、体積(1) 　　平面　　上の二点A,Bをとるとき、座標原点Oと結ぶ線分OA、OBの位置ベクトルを以下のように表す。 4.1　面積、体積(2) 行列式の表し方 4.2　行列式（1） ?行列式の定義 4.2　行列式（2） 主な定理 備考 4.2　行列式（3） (ⅵ)　n個のn次元ベクトル　　　　　　の関数　　　　　　　　が行列式の定義の条件のうち　 4.2　行列式（3） サラスの方法 4.3　行列式とその性質(１) 余因子 4.3　行列式とその性質(2) 余因子を並べて作った行列を 4.4　行列の積と行列式(1) 定理 4.4　行列の積と行列式(2) グラムの行列式 宿題 * * 吉村　裕一 と表し、以下のような性質を持つ 今Sの面積を　　　の関数と考え、 (ⅰ)　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(ⅱ)任意のλに対して (ⅲ)　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(ⅳ) と求まる。３次の行列式についても同様にして求めることができる。 任意の に対し であるので よって n次正方行列Aに対する行列式を次のように定義する この行列式は次の性質をみたす関数として定義する １　(交代性)任意のi≠jに対し ２　(多重線形性)任意のiに対し ３　(単位の定義)単位行列Iに対し (ⅰ)　n個の列ベクトルのどれか２つが等しければ、行列式は０である。 (ⅱ)　λをスカラーとするとき (ⅲ)　任意のスカラーλと任意のi≠jに対し　　を　　　　　　でおきかえても行列式の値は変わらない。 (ⅳ)ｎ次行列式はAの関数として唯１つ存在しその形は (ⅴ) は(1 2 ??? n)を　　　　　　　に並べ替える のに必要なだけ(－１)のべきを作ったもの 例： １　(交代性)任意のI≠jに対し ２　(多重線形性)任意のIに対し をみたしているとき、 が成立する。 定義：行列式detAにおいて　　を交差点とする行ベクトルと列ベクトルを除いて　　　　　　　　作る小行列を とし、それに（i,j)に対応する符号　　　　　　をかけたものを とおき、detAの（i,j)-余因子（または余因数）といいこれを用いてdetAを以下のように表せる。 赤枠部分を除いて作った行列 とおき、Aの余因子行列という。また、detA≠0ならAは正則であり、 逆行列　　を次のように表すことができる。 また、連立一次方程式 において、係数行列Aの行列式が0でないならば解xは以下の式より求まる。 ：Aの列ベクトル (1)　　２つのn次正方行列A、Bに対し (i) mnならば　det(AB)=0 (2)　　Aが正則ならdetA≠0　　 (3)　　Aを(m,n)-行列?Bを(n,m)-行列としたとき(m,m)-行列AB　　　　の行列式は (ii) mnならば　det(AB)= m個のｎ次元ベクトル　　　　　　 にたいして次の行列式をグラムの行列式という。 　　　　　　が一次独立であるためにはグラム行列式が0でなければいけない。