藤が丘病院呼吸器内科医長就任にあたって.pdfVIP

病院だより第311 号（2016 年7・8 月号） 発行者 昭和大学藤が丘病院 昭和大学藤が丘ﾘﾊﾋﾞﾘﾃｰｼｮﾝ病院 発行責任者 藤が丘病院長 髙橋 寛 編集責任者 広報委員長 田中 淳一 〒227-8501 横浜市青葉区藤が丘1-30 ℡ 045-971-1151 藤が丘病院呼吸器内科医長就任にあたって た先輩を輩出した医局で研鑽を積み、昭和の時代から現在ま 藤が丘病院呼吸器内科 医長 鹿間 裕介 で臨床・研究・教育に関わることができましたことが大きな財産 であると思っています。 今年７月に昭和大学藤が丘病院呼吸 私が入局した頃の藤が丘の住民は比較的若年層が多く居住 器内科医長を拝命いたしました鹿間です。 する街でしたが、約 30 年を経て、この地にも急速な高齢化の波 昭和５９年に本学旧第一内科に入局 が押し寄せていることを実感しています。とくに腎臓病は高齢者 し、呼吸器内科医として診療に携わってま に高率に合併し、さまざまな合併症を引き起こすことが明らかに いりました。二度の学外研修ならびに３年 されています。私は腎臓病、とくに腎不全合併症の病態、治療 間の米国留学を経験したのち、平成１３年 に関する研究を実施してきました。腎臓内科医として診療する上 昭和大学横浜市北部病院開設時に呼吸器センターに異動と で大切なことは、末期腎不全の患者数を減らすことであり、腎 なり、１５年間の勤務ののち、このたび藤が丘病院にまいりました。 機能の悪化を防ぐこと、すなわち腎臓病の進行や重症化を防ぐ 藤が丘病院は開設当時より内科系の各診療科