5静岡市農業振興基本構想.docVIP

静岡市農業振興計画 ～みんなでつながる しずおか農業～ 平成27年３月 静岡市 目 次 １ 静岡市の現状 (1)静岡市の概要 1 (2)静岡市の人口 1 (3)静岡市の産業構造 2 (4)高速交通ネットワークの整備 3 (5)自然?文化の国際制度への登録 4 (6)静岡市を代表する農産物 5 ２ 静岡市農業の現状 (1)農家数 6 (2)農業就業人口 7 (3)新規就農者 8 (4)経営耕地面積 9 (5)品目別農業産出額 10 (6)野生鳥獣による被害 11 ３ 農業に関する最近の動向 (1)国の農業政策 12 (2)静岡県の農業政策 13 (3)企業の農業参入状況 14 (4)消費者の食料消費動向 15 (5)静岡市中央卸売市場の動向 16 (6)食育の推進 17 (7)通信販売市場 18 ４ 静岡市認定農業者向けアンケート調査結果 (1)結果概要 19 (2)課題点や今後の意向等 21 (3)静岡市農業に対する考え方等 28 １　静岡市の現状 (1)静岡市の概要 　平成22年の静岡市の人口は、716,197人と、全県に占める割合は19.0％で、浜松市に次いで多い。 産業面をみると、農業産出額は221.4億円（平成18年）で、県内シェア9.1％、県内順位２位を確保している。製造品出荷額は、1兆7,514億円（平成25年（速報値））で、県内シェア11.2％、県内２位。年間商品販売額は8,072億円（平成19年）で、県内シェア19.8％、県内２位。観光交流客数は27,685千人（平成25年）で、県内首位にある。 (2)静岡市の人口 　静岡市の人口は、716千人（平成22年）と、前回調査（平成17年、旧蒲原町および旧由比町を含む）から1.0％減少している。 将来推計人口についても、平成27年は692千人と、平成22年比3.4％減少する見通しで、その後も減少傾向が強まるとみられる。 (3)静岡市の産業構造 ①市内総生産（ＧＤＰ） 　平成23年度の静岡市の市内総生産（ＧＤＰ）を経済活動別にみると、サービス業が最も多く、次いで製造業となっているが、多様な産業が比較的バランスよく集積している。 静岡市の農林水産業の占める割合は0.5％にとどまり、静岡県（1.0％）や全国（1.1％）よりも低い水準にある。 ②静岡市の産業別人口 平成22年の静岡市の産業別人口を業種別に見ると、第１次産業が2.9％、第２次産業が26.6％、第３次産業が70.5％となっている。 農業については、8,999人（構成比2.6％）で、特化係数※も0.7と、静岡県や全国平均よりも低い水準にある。 (4)高速交通ネットワークの整備 静岡市内を東西に貫く東名高速道路と新東名高速道路は、ともに首都圏と中京圏を結ぶわが国の交通の大動脈である。静岡市内には、東名の静岡インターチェンジ（以下ＩＣ）、清水ＩＣ、新東名の新静岡ＩＣ、新清水ＩＣ、清水いはらＩＣおよび静岡ＳＡ（スマートＩＣ）の、計６つのＩＣがある。 新東名高速道路は、平成24年４月に静岡県内区間（御殿場ＪＣＴ～浜松いなさＪＣＴ）が他区間に先駆けて開通しており、今後は浜松いなさＪＣＴ以西（豊田東ＪＣＴまで）、御殿場ＪＣＴ以東（神奈川県の海老名南ＪＣＴから段階的に）が、順次開通する予定である。 また、東名高速道路の静岡ＩＣ～清水ＩＣ間（静岡市駿河区宮川地内）に、新たに東名静岡東スマートＩＣ（仮称）を整備する計画が進められている。 さらに、新東名新清水ＪＣＴから山梨県を経て、長野県佐久市に至る中部横断自動車道も整備が進められている。 各ＩＣへのアクセス道路の改善?整備も進んでおり、東京?名古屋など大消費地をはじめ、広域交流の活性化に向けて、利便性が高まりつつある。 (5)自然?文化の国際制度への登録 平成25年６月、「富士山」の世界文化遺産への登録が正式に決定された。三保松原に近い清水区?駿河区の石垣いちご農園などでは、来園者増加期待がる ②ユネスコエコパーク登録で脚光を浴びる“オクシズ”地域 平成26年６月、南アルプスの豊かな自然環境と、その自然を守り、共生してきた地域の歴史?文化が世界に認められ、ユネスコエコパーク登録が決定した。 これを受けて、南アルプスへの玄関口となる本市井川地区をはじめとした中山間地域「奥静岡」（通称：“オクシズ”）でも、地域活性化への期待が高まっている。同地域では、豊かな自然環境に恵まれ、茶やワサビといった農産物や良質な木材などが多く産出されるものの、人口減少の進行で過疎化が深刻化しているためである。 本市では、南アルプス井川観光会館を情報発信拠点として再整備する計画を進めており、南アルプスの自然や生物、さらに地域の農産物や伝統的な文化などを紹介するとともに、農産物や食事