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C1-C1-88 教育システム情報学会教育システム情報学会 JsiSE2001JsiSE2001 C1C1--88 教育システム情報学会教育システム情報学会 JsiSE2001JsiSE2001 第２６回全国大会（第２６回全国大会（2001.8.72001.8.7～～8.88.8）） 第２６回全国大会（第２６回全国大会（2001.8.72001.8.7～～8.88.8）） プログラミングによる法学基礎教育プログラミングによる法学基礎教育 プログラミングによる法学基礎教育プログラミングによる法学基礎教育 Basic Legal Learning through Programming 田中規久雄 TANAKA Kikuo 大阪大学大学院法学研究科 キーワードキーワード プログラミング 論理 自然言語 教育技術 法学教育 キーワードキーワード 4 はじめにはじめに どで学んでいく内容である。しかしながら，これも，一， はじめにはじめに 一般に法学とよばれる学問分野は，広く哲学的，社会 二の事例について，シミュレーションを試み，要件事実 学的，歴史学的，そして情報学的アプローチなどをも含 の変化による法律判断の結果を見てみることは，何が法 むものであるが，伝統的にはいわゆる解釈学，すなわち 律要件かを考えるという能力を法律学の初学者に与え 現実の事件に対してどのように法を適用するか，あるい るのには有益である。 は逆に特定の事件に対して，何が法であるのかを確定 する領域が，法学の中心部分であり，狭い意味で法律 ２．教育方法２．教育方法 ２．教育方法２．教育方法 学とよばれることもある。 本稿で述べるような法学基礎教育方法の開拓者の一 そして日本のようないわゆる制定法国では，各法律条 人である吉野一が，すでに有用な教育方法を提示して 文(Legal Provision)が法律問題の解決の基本となるの いるが5 ，ここではそれに基づき，次の三段階の教育方 は周知のことであろう。 法を提示する。 ところで，この法律条文はそれぞれ，原則的な深層知 １) 実定法分析 識構造として，「法律要件＝法律効果」という構造を有し 問題となる事件に対して，関連する条文6を適用した場 ており，法律要件が充足された場合には法律効果が発 合の法律効果はどうなるかを考えさせる。 生するという，ある種の if-then 構造を有しているわけで ２) 法の知識表現 ある1。