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第300 号【2014 年9・10 月】 発行者：昭和大学藤が丘病院・ 昭和大学藤が丘ﾘﾊﾋﾞﾘﾃｰｼｮﾝ病院 発行責任者 髙橋 寛 （広報委員長） 就任のご挨拶 になりました。 昭和大学藤が丘病院 脳神経外科教授 寺田 友昭 特に頭頸部には聴 、嗅 、味 など の感 器や呼吸や嚥下、そして頸部、顔面 この度、昭和大学藤が丘病院脳神経外 の形態に関係する臓器があります。頭頸部 科に勤務することになりました寺田友昭で 腫瘍の治療ではこの機能に障害が出る可 す。脳神経外科の中で専門は脳血管障害 能性があり専門的に治療を行う必要があり に対する血管内治療、外科治療ですが、脳 ます。当センターの特徴は、頭頸部癌専門の耳鼻咽喉科医と口 神経外科領域の手術はすべて行います。 腔癌専門の歯科口腔外科医のタイアップにより耳鼻咽喉科医師 私は1980年に和歌山県立医科大学を卒 だけの治療と歯科口腔外科医師だけの治療の欠点を補い安全 業し、脳神経外科(駒井則彦教授)に入局、翌年より約２年間国 で確実な医療を提供できることです。 立循環器病センター（菊池晴彦部長）で脳循環、脳血管外科 対象疾患は口腔、喉頭、咽頭、鼻副鼻腔、甲状腺、頸部に 手術、脳神経血管内治療のトレーニングを受けた後、1992 年に 発生する腫瘍で悪性腫瘍だけではなく良性腫瘍の診療、手術も 脳神経血管内治療分野における世界のパイオニアである米国カ 行っていまいります。治療には手術だけではなく化学療法、分子 リフォルニア大学サンフランシスコ校神経放射線科 Grant Hieshima 標的薬、放射線療法を組み合わせて臓器、機能の温存をめざし 教授の下で１年間研讃を積み帰国しました。和歌山県立医科大 ていきます。 学で講師、助教授を務め、2005 年より和歌山労災病院脳神経 医学部と歯学部そして耳鼻咽喉科医師と歯科口腔外科医師 外科部長、脳神経血管内治療センター長として勤務しました。本 との合同、そして新しいセンターの立ち上げですのでゼロからのス 年9月１日より、脳神経血管内治療専門医３名を含めた４名が昭 タートと考えております。しかし、昭和大学藤が丘病院で培ってき 和大学藤が丘病院脳神経外科に加わることになりました。 た技術、知識、他科との連携、他職種との連携を基礎に頑張っ 脳腫瘍、脊髄、脊椎、小児を含めたすべての脳神経外科疾 てまいりたいと思っております。 患に対応いたしますが、専門は脳血管障害で、特に脳神経血管 昭和大学藤が丘病院耳鼻咽喉科と同様、昭和大学頭頸部 内治療に関しては現在まで約2600例を経験しており、すべての脳 腫瘍センターをどうぞよろしくお願いいたします。 血管障害に対応いたします。最近では、特に難易度の高い脳動 脈瘤、脳動静脈奇形