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平 平成25 年1 月4 日発行 平成２５年 １月号 Ｎｏ.１５ 〈当院正面玄関〉 新年のご挨拶 病院長 門田 守人 新年明けましておめでとうございます。本年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。 さて、一昨年に公益財団法人として、また、特定機能病院と して新たにスタートした私達がん研有明病院でありますが、昨 年一年間はその名に恥じない病院づくりを目指し、更なる改革 を進めて参りました。「医学・医療の不確実性」と言われ、医療 は 100 パーセント安全なものではないと考えられております。 しかし、病院には最大限医療安全を担保しつつ、質の高い医療 提供のための不断の努力が求められております。私たちは、こ れまでもこの点について積極的に取り組んできておりますが、 患者の皆様に安心・安全な医療を提供するため、更に強化を図 るため、昨年7 月に「医療クオリティマネージメントセンター」を新たに設置いたしまし た。これは以前医療支援部門にあった医療安全管理室、院内感染対策室をそれぞれ部に昇 格させ、医療の質強化の観点からQI(クオリティインプルーブメント）部を加え全体を一つ のセンターとし、センター長には副院長を当て、専任の医師を置き運用することにしたも のであります。その他としては臨床試験・研究センターや臨床教育研修センターを設置い たしました。医療の質の向上に加え、臨床教育や臨床研究、更には新薬開発に力を注ぐた めであります。本年はこれらのセンターの更なる充実を図りたいと考えております。 皆様のご理解とご支援をお願いして、ご挨拶とさせていただきます。 婦人科の紹介 部長 竹島 信宏 がん研有明病院婦人科では、常勤医師17 名、90 床の体制で診療 しております。スタッフの中には現在 9 名の婦人科腫瘍専門医が おり、また1 名の外科専門医、1 名のがん薬物療法専門医、1 名の 医学統計を専門とする医師を含んでいるのが大きな特徴となって います。婦人科悪性腫瘍の治療方針決定はしばしば容易でなく、当 科では多くの症例において Cancer Board を開き治療方針を決め ております。この会議では、婦人科腫瘍専門医だけでなく、上述の 外科専門医の視点、腫瘍内科医などの視点に加え、1-2 名の放射線 治療医、1 名の病理医、２名前後の薬剤師、また通常6 名前後の看 護師も同席し、幅広い視点で症例を検討するように努めています。この他に当科では、術 前カンファレンス、術後カンファレンス、画像カンファレンス、最近の論文の検討会をそ れぞれ週一回行っています。このような高度の専門性を基本に、より高いレベルの診療を 目指し努力しています。 比較的頻度の 図１ 症例数の推移 低い疾患である